味噌を使いこなす基本レシピ
ほんのり甘やかな"鮭の味噌粕漬け"

ほんのり甘やかな"鮭の味噌粕漬け"

酒粕と味噌に漬けることで、まろやかな甘味を感じる焼き魚に。ご飯にもお酒のお供にも最適です。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“鮭の味噌粕漬け”のつくり方

材料材料 (4人分)

生鮭4切れ(切り身)
適量
★ 漬け味噌
・ 酒粕100g
・ 味噌30g
・ 塩小さじ1/3
・ 水大さじ3
★ つけ合わせ
・ 生椎茸4個
・ オクラ8本
・ オクラ用の塩少々

1漬け味噌をつくる

材料を鍋に入れて混ぜ、弱火にかけて練り合わせ、塩が溶けたら火を止める。

2鮭に塩をふる

鮭の両面に塩をふり、30分~1時間おく。

3水気をとる

鮭の表面に出てきた水気を拭き取る。

4漬ける

ラップを4枚広げて漬け味噌を1/8ずつ鮭の大きさに広げながら塗る。鮭をのせ、残りの漬け味噌をそれぞれ均等に鮭に塗ってラップで包み、冷蔵庫で漬け込む。半日~1日後から食べられる。

漬ける

5焼く

鮭の味噌粕漬けを室温にもどし、漬け味噌を洗い落として水気を拭き、長さを半分に切る。生椎茸は石突きを切り落として縦半分に切る。ガス台のグリルを熱して鮭を並べて入れ、椎茸ものせて8分ほど焼く。

6仕上げ

オクラはガクのまわりをぐるりとむき、塩を加えた熱湯でゆでてザルにあげる。器に鮭、椎茸とともに盛り合わせる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ みそ
料理の手ほどき さしすせそ みそ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478564
2020年3月31日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。