味噌を使いこなす基本レシピ
具材の旨味がたっぷりと溶け込んだ"味噌汁"

具材の旨味がたっぷりと溶け込んだ"味噌汁"

食事をおいしくしてくれて、食欲増進の役割も果たす味噌汁は、主役にはならないけれど、日本の食文化を支えてくれる、縁の下の力持ち。野菜たっぷりの食べる味噌汁は、献立づくりに活躍します。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“味噌汁”のつくり方

味噌は煮すぎると香りがとんでしまうので、仕上げに加えるのがポイントです。
好みの味噌で納得の味をつくってください!

材料材料 (2人分)

なす2個
油揚げ1/2枚
サラダ油大さじ1/2
だし汁2カップ
味噌大さじ2
みょうが少々(輪切り)

1下ごしらえ

なすはへたを切り、ピーラーで縦に3本縞になるように皮をむく。こうすると味がしみやすくなる。厚さ1cmの輪切りにし、油揚げは半分に切って幅8mmに切る。

2なすを炒める

鍋にサラダ油を熱してなすを入れ、弱めの中火で炒める。油はなすと相性がいいので、まろやかになっておいしさが増す。

なすを炒める

3煮る

少ししんなりしたら、だし汁を注いで油揚げを加え、煮立ってきたら蓋をして弱火で10分ほど、なすがやわらかくなるまで煮る。

煮る

4仕上げ

味噌こし器を通しながら味噌を溶き入れ、みょうがを加えひと煮して器に盛る。

仕上げ
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ みそ
料理の手ほどき さしすせそ みそ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478564
2020年3月31日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:鈴木泰介

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。