醤油のおいしさを実感する基本レシピ
胡麻油が香る"けんちん蕎麦"

胡麻油が香る"けんちん蕎麦"

香ばしい胡麻油とごぼうの香り、だしの優しい味わいが身体に沁みる一杯です。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“けんちん蕎麦”のつくり方

大根やにんじん、ごぼうなどの根菜と豆腐でつくるけんちん汁を蕎麦にアレンジしました。具は豆腐、ごぼう、しめじでシンプルに。胡麻油で炒めて香りよく。

材料材料 (2人分)

蕎麦160g(乾麺)
木綿豆腐1/3丁(100g)
ごぼう50g
しめじ1袋
わけぎ2本
胡麻油大さじ1
だし汁3と1/2カップ
★ 調味料
・ 酒大さじ2
・ みりん大さじ2
・ 醤油大さじ1
・ 塩小さじ2/3

1下ごしらえ

豆腐は手でくずす。ごぼうは皮をこそげ、ささがきにして水でさっと洗い、水気をきる。しめじは根元を切って2~3本ずつにほぐす。わけぎは小口切りにする。

2具材を炒める

鍋に胡麻油を入れて豆腐、ごぼう、しめじを入れ、中火で炒める。

3だしを煮立たせる

だし汁を注ぎ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取る。

4調味料を加える

調味料を加え、蓋をして弱火で8分ほど煮る。

5蕎麦をゆでる

蕎麦はたっぷりの熱湯に入れて混ぜ、表示時間どおりにゆでてザルにあげ、冷水で洗ってぬめりを取り、水気をきる。

6仕上げ

④に蕎麦を入れて強めの中火で温め、器に盛ってわけぎを散らす。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478519
2020年2月29日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。