
香ばしい胡麻油とごぼうの香り、だしの優しい味わいが身体に沁みる一杯です。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
大根やにんじん、ごぼうなどの根菜と豆腐でつくるけんちん汁を蕎麦にアレンジしました。具は豆腐、ごぼう、しめじでシンプルに。胡麻油で炒めて香りよく。
| 蕎麦 | 160g(乾麺) |
|---|---|
| 木綿豆腐 | 1/3丁(100g) |
| ごぼう | 50g |
| しめじ | 1袋 |
| わけぎ | 2本 |
| 胡麻油 | 大さじ1 |
| だし汁 | 3と1/2カップ |
| ★ 調味料 | |
| ・ 酒 | 大さじ2 |
| ・ みりん | 大さじ2 |
| ・ 醤油 | 大さじ1 |
| ・ 塩 | 小さじ2/3 |
豆腐は手でくずす。ごぼうは皮をこそげ、ささがきにして水でさっと洗い、水気をきる。しめじは根元を切って2~3本ずつにほぐす。わけぎは小口切りにする。
鍋に胡麻油を入れて豆腐、ごぼう、しめじを入れ、中火で炒める。
だし汁を注ぎ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取る。
調味料を加え、蓋をして弱火で8分ほど煮る。
蕎麦はたっぷりの熱湯に入れて混ぜ、表示時間どおりにゆでてザルにあげ、冷水で洗ってぬめりを取り、水気をきる。
④に蕎麦を入れて強めの中火で温め、器に盛ってわけぎを散らす。


身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ