荻野恭子さんの手づくり調味料レシピ
柚子の香りがしみ込んだ"さばの幽庵焼き"

柚子の香りがしみ込んだ"さばの幽庵焼き"

柚子の果汁でつくった自家製ポン酢を使えば、より一層豊かな香りを楽しめます。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

“さばの幽庵焼き”のつくり方

果汁でつくったポン酢と柚子胡椒のダブル使いで、キリリとした味わいから柚子が豊かに香る幽庵焼きに。
大根おろしと柚子胡椒の染めおろしでフレッシュな辛味を添えるのもポイント。
さばのほかに、さわらや鶏肉でも。

材料材料 (2人分)

生さば2切れ(ここでは小さなサイズの半身を2枚使用)
少々
A
・ ポン酢大さじ2
・ 柚子胡椒小さじ1
大根おろし大さじ3

1下ごしらえ

さばは塩をふってしばらく置き、洗って水気を拭き取ってから皮目に切り込みを入れる。

2漬ける

Aを混ぜ合わせ、①のさばにからめて15分ほど漬ける。

漬ける

3焼く

②を魚焼きグリルまたはフライパンで両面を焼く。器に盛り、大根おろしと柚子胡椒適量(分量外)を合わせて添える。

完成

教える人

料理研究家 荻野恭子

料理研究家 荻野恭子

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2022秋』に掲載したものです。

四季dancyu 2022秋
四季dancyu 2022秋
いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833481502
2022年9月12日発売/1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。