柚子の果汁でつくった自家製ポン酢を使えば、より一層豊かな香りを楽しめます。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。
果汁でつくったポン酢と柚子胡椒のダブル使いで、キリリとした味わいから柚子が豊かに香る幽庵焼きに。
大根おろしと柚子胡椒の染めおろしでフレッシュな辛味を添えるのもポイント。
さばのほかに、さわらや鶏肉でも。
生さば | 2切れ(ここでは小さなサイズの半身を2枚使用) |
---|---|
塩 | 少々 |
A | |
・ ポン酢 | 大さじ2 |
・ 柚子胡椒 | 小さじ1 |
大根おろし | 大さじ3 |
さばは塩をふってしばらく置き、洗って水気を拭き取ってから皮目に切り込みを入れる。
Aを混ぜ合わせ、①のさばにからめて15分ほど漬ける。
②を魚焼きグリルまたはフライパンで両面を焼く。器に盛り、大根おろしと柚子胡椒適量(分量外)を合わせて添える。
料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022秋』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也