イカと青梗菜の素材本来の甘味を、塩と唐辛子の辛味で際立たせます。塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
イカは火が入りすぎるとかたくなってしまうので、手早く炒め合わせるのがポイントです。
表面に格子状に切り目を入れると味がからみやすいだけでなく、松かさのように開いて見た目も華やかになります。
スルメイカ | 1ぱい |
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青梗菜 | 2株 |
生姜 | 小1/2片分(せん切り) |
赤唐辛子 | 1/2本(小) |
サラダ油 | 大さじ1と1/2 |
酒 | 大さじ2/3 |
塩 | 小さじ1/2 |
胡椒 | 少々 |
イカは足を抜いて軟骨を取り、中を洗ってえんぺらをはがし取り、縦に切り込みを入れて1枚に開く。内側を洗って皮をむき、縦半分に切り、斜め格子の浅い切り込みを入れてから3cm四方に切る。足はワタを切り取ってくちばしを取り、皮をむいて2本ずつに切り分ける。
青梗菜は長さを3等分に切り、根元は縦半分に切って、さらに縦4等分に切る。
フライパンにサラダ油大さじ1を熱して青梗菜の根元のほうを入れて中火でさっと炒め、少ししんなりしたら葉、塩小さじ1/4を入れて中火でさっと炒め、取り出す。
フライパンをさっと洗って水気を拭き、残りのサラダ油、生姜、赤唐辛子を入れて香りよく炒める。
イカを入れてさっと炒めて色が変わったら、青梗菜を戻し入れて酒をふり、塩、胡椒をふり入れて全体を混ぜ合わせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ