素材の風味を生かす塩使いの基本レシピ
素材の食感と甘味を生かした"イカと青梗菜の塩炒め"

素材の食感と甘味を生かした"イカと青梗菜の塩炒め"

イカと青梗菜の素材本来の甘味を、塩と唐辛子の辛味で際立たせます。塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“イカと青梗菜の塩炒め”のつくり方

イカは火が入りすぎるとかたくなってしまうので、手早く炒め合わせるのがポイントです。
表面に格子状に切り目を入れると味がからみやすいだけでなく、松かさのように開いて見た目も華やかになります。

材料材料 (2人分)

スルメイカ1ぱい
青梗菜2株
生姜小1/2片分(せん切り)
赤唐辛子1/2本(小)
サラダ油大さじ1と1/2
大さじ2/3
小さじ1/2
胡椒少々

1イカの下ごしらえ

イカは足を抜いて軟骨を取り、中を洗ってえんぺらをはがし取り、縦に切り込みを入れて1枚に開く。内側を洗って皮をむき、縦半分に切り、斜め格子の浅い切り込みを入れてから3cm四方に切る。足はワタを切り取ってくちばしを取り、皮をむいて2本ずつに切り分ける。

イカの下ごしらえ
イカの胴を縦に置き、包丁を寝かせて斜めに切り目を入れていきます。
イカの下ごしらえ
イカの胴を90度回転させて置き、同様にして格子状になるように切り目を入れていきます。

2青梗菜をカットする

青梗菜は長さを3等分に切り、根元は縦半分に切って、さらに縦4等分に切る。

3青梗菜を炒める

フライパンにサラダ油大さじ1を熱して青梗菜の根元のほうを入れて中火でさっと炒め、少ししんなりしたら葉、塩小さじ1/4を入れて中火でさっと炒め、取り出す。

4生姜、赤唐辛子を炒める

フライパンをさっと洗って水気を拭き、残りのサラダ油、生姜、赤唐辛子を入れて香りよく炒める。

5仕上げ

イカを入れてさっと炒めて色が変わったら、青梗菜を戻し入れて酒をふり、塩、胡椒をふり入れて全体を混ぜ合わせる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ しお
料理のてほどき さしすせそ しお
塩がなければ始まらない
料理の手ほどき さしすせそ しお
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478212
2019年12月17日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。