「甘味」を使いこなす基本レシピ
具材の旨味が存分にしみ込んだ"ビーフン"

具材の旨味が存分にしみ込んだ"ビーフン"

豚や海老の旨味とはちみつの甘味がしみ込んだビーフンは、箸が止まらないほど後を引くおいしさです。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ビーフン”のつくり方

はちみつのやさしい甘味が加わると、グッと味わいが深くなるから不思議です。
豚肉、海老の旨味をビーフンにしっかりしみ込ませてください。

材料材料 (2人分)

ビーフン75g
豚肉80g
むき海老80g
玉ねぎ小1/2個
赤ピーマン1個
きくらげ30g(もどして)
もやし150g
サラダ油大さじ2
少々
胡椒少々
A
・ 酒大さじ2
・ 水大さじ4
・ 中華スープの素小さじ1/2
・ 塩小さじ1/4
・ ナムプラー大さじ1
・ 胡椒少々
香菜1束
ラー油適量
はちみつ大さじ1~2

1ビーフンを浸す

ビーフンはたっぷりのぬるま湯(30~40℃)に20分ほど浸す。

2豚肉と海老の下ごしらえ

豚肉は幅2cmに切る。海老はあれば背ワタを取って水で洗い、水気を拭く。

3野菜類の下ごしらえ

玉ねぎは幅4mmに切る。赤ピーマンは縦半分に切り、へたと種を取り、幅5mmの斜めせん切りにする。きくらげはたっぷりの水に30分つけてもどし、水気をきって石突きを切り、幅1cmに切る。もやしはできればひげ根を取り、水で洗ってザルにあげ、水気をきる。香菜は長さ3cmに切る。

4ビーフンをカットする

ビーフンをザルにあげて水気をきり、食べやすい長さに切る。

5野菜類を炒める

フライパンにサラダ油大さじ1を熱して玉ねぎ、きくらげ、赤ピーマン入れて中火で炒め、しんなりしたらもやしを加えて強火でさっと炒め、塩、胡椒を入れて混ぜ、取り出す。

6ビーフンを加える

続けてサラダ油大さじ1を熱して豚肉を入れて炒め、色が変わったら海老、ビーフンを入れて炒める。

7調味料を加える

Aを加えて混ぜ、水分がなくなったら、⑤を戻し入れて炒め合わせ、最後に香菜、ラー油、はちみつを加えて混ぜる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。