「甘味」を使いこなす基本レシピ
白飯がとまらなくなる"サンマの甘辛煮"

白飯がとまらなくなる"サンマの甘辛煮"

味がしっかりと染みたサンマは、ご飯の最高のお供になります。青菜との相性も抜群なので、付け合わせにぜひ。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“サンマの甘辛煮”のつくり方

焼いたサンマに負けない甘辛味のおすすめメニューです。
頭と内臓を取り除いたサンマを4等分にブツ切りにして煮つけるだけ。生姜をきかせることがポイントです。
かぶを添えていますが、小松菜などの青菜でも。

材料材料 (4人分)

サンマ4尾
生姜小1片
1/2カップ
★ 調味料
・ 酒1/3カップ
・ みりん大さじ2
・ 砂糖大さじ2
・ 醤油大さじ3
かぶ小3個

1サンマをさばく

サンマはウロコを取り、頭を切り落として、内臓の一部を包丁の先で押さえてサンマを引くように内臓を取り、水で洗い、水気を拭き、長さを4等分に切る。

サンマをさばく
サンマは頭を切り落としたら、尾のつけ根の方を引っ張って内臓を取り出すと簡単です。

2生姜を薄切りにする

生姜は皮をむいて薄切りにする。皮はとっておく。

3かぶを煮る

かぶは茎を4cmほど残して葉を切り、皮をむいて縦4等分に切り、鍋に入れてひたひたの水(分量外)を加えて中火にかける。煮立ってきたら、弱火にして蓋をし、3~4分煮てザルにあげる。

4サンマを煮る

鍋にサンマを並べて、生姜、生姜の皮を入れて水と調味料を加えて中火にかける。煮立ってきたら、蓋をして弱火で15分ほど煮る。

5仕上げ

器にサンマを盛り、生姜を散らし、残りの煮汁にかぶを入れて4~ 5 分煮てサンマに添え、煮汁をかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。