鶏肉に油をかけ続けて仕上げる、中国の代表的なから揚げ“油淋鶏”。日本流の衣をつけるタイプではなく、いかに皮をパリパリに仕上げるかが肝。本場のつくり方に近く、家庭でもチャレンジできるレシピです。鶏を味わい尽くすから揚げレシピを料理研究家の今井 亮さんに教えてもらいました。
パリパリッと口の中で鶏肉の皮が弾ける驚きの歯ごたえ。骨付き肉ならではの濃い旨味と、甘酸っぱいねぎだれのからみ合った本格的なおいしさで、誰かに自慢したくなる味だ。何本か同時に仕込んでおき、油をかけ続ける工程のみ1本ずつ仕上げても。
鶏もも肉 | 1本(約300g)(骨付き) |
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酢 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
グリーンリーフ | |
A | |
・ 生姜 | 小さじ1(絞り汁) |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 砂糖 | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
B | |
・ 長ねぎ | 1/4本(みじん切り) |
・ 生姜 | 1片(みじん切り) |
・ にんにく | 1/2片(すりおろす) |
・ 醤油 | 大さじ2 |
・ 酢 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ2 |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ レモン汁 | 大さじ1/2 |
鶏肉は皮を下にしてまな板に置き、骨に沿って切り込みを入れる。
焼き縮みを防ぐために、関節を切り離す。
混ぜ合わせたAをバットに入れて、鶏肉の表面と切り込みにも手でなすりつける。
バットに入れたまま鶏肉にぴったりラップを貼りつけて、冷蔵庫で1時間ほど味をなじませる。
鶏肉の骨の部分をトングで持ち、皮に熱湯をかける。目安は皮が少し縮むまで。
キッチンペーパーで表面と切り込みの中の水気を拭いてから、刷毛で全面に酢を塗る。
バットに皮を上にしてのせ、冷蔵庫で1時間ほど表面を乾かす。蒸れてしまうのでラップはかけないこと。
鶏肉を揚げる前に、たれの材料Bを混ぜ合わせておく。
揚げ油を140℃に熱し、鶏肉を入れて、ふつふつ小さな泡が立つ温度でいじらずに10分ほど揚げる。8割方火を入れ、取り出す。
油の温度を180℃に上げ、鶏肉を皮を上にして揚げ網にのせて、油をお玉でかけ続ける。表面がパリッと黄金色になるまで10分ほどかけ続けたら、油をきる。
鶏肉は骨ごと切るので、出刃包丁など頑丈な包丁で、食べやすい大きさに切る。皿に一口大に切ったグリーンリーフを敷き、鶏肉をのせ、たれをかける。
京都府丹後市の日本海に面した海辺の町生まれ。高校を卒業後、京都市内の中華料理店で5年間修業後、東京へ。東京のフードコーディネーター学校を卒業後、料理家などのアシスタントを経て独立。枠を決めることなく、アイデアに満ちあふれるメニューを日々創り出す。テレビ、雑誌など多方面で活躍中。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。
文:安井洋子 写真:キッチンミノル