
梅干しは火を通すことで酸味が旨味に変わり、肉の味をグッと引き立ててくれる。青じその爽やかな香りやグリーンもいいアクセント。から揚げを丸ごとご飯にのせれば、ビジュアルも楽しいおにぎり弁当の出来上がりだ。毎日のランチが待ち遠しくなる、ワクワクのから揚げ弁当を料理研究家の吉田愛さんに教えてもらいました。
梅干しの複雑な旨味や深みが、から揚げの押しの強さを和らげて美味。どこか粋な味わいは、お弁当だけでなく日本酒にも合いそうだ。
| 鶏もも肉 | 小1枚(200g) |
|---|---|
| 梅干し | 大1個 |
| 青じそ | 4~5枚 |
| A | |
| ・ 醤油 | 小さじ1 |
| ・ 酒 | 小さじ1 |
| ・ 胡麻油 | 小さじ1 |
| 片栗粉 | 大さじ3 |
| 米油 | 適量(サラダ油でも可) |
鶏肉は余分な脂やスジを取り除いて厚みを均一にし、10等分に切る。
ポリ袋に1とAを入れる。梅干しを細かくちぎって加え、種も入れて1分ほどよくもむ。梅干しは包丁でたたいてもよい。

青じそは大きめにちぎりながら入れ、片栗粉も加える。空気を入れて袋を振り、全体になじませる。


フライパンに1cmほどの深さに油を入れて中温に熱し、3の形を整えながら入れる。両面を2分ずつ揚げたら火を強め、カリッとさせて油をきる。

料理人だった祖父の影響で幼い頃から料理に親しむ。本格的に料理を学ぶため東京、京都の和食店で修業。唎酒師の資格を持つ。近著に『“だし”を使わなくてもおいしい煮もの』(主婦と生活社)。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。

文:鈴木美和 写真:宗田育子