吉田愛さんのから揚げ弁当1week
爽やかな美味しさ"梅しそから揚げ"

爽やかな美味しさ"梅しそから揚げ"

梅干しは火を通すことで酸味が旨味に変わり、肉の味をグッと引き立ててくれる。青じその爽やかな香りやグリーンもいいアクセント。から揚げを丸ごとご飯にのせれば、ビジュアルも楽しいおにぎり弁当の出来上がりだ。毎日のランチが待ち遠しくなる、ワクワクのから揚げ弁当を料理研究家の吉田愛さんに教えてもらいました。

“梅しそから揚げ”のつくり方

梅干しの複雑な旨味や深みが、から揚げの押しの強さを和らげて美味。どこか粋な味わいは、お弁当だけでなく日本酒にも合いそうだ。

おいしさのコツ!
梅干しの種にも酸味や旨味があるから、下味に活用しよう。青じそは1枚を6~8等分と大きめにちぎるのがお薦め。小さすぎると塊になってしまい、衣にバランスよくつかない。

材料材料 (10個分)

鶏もも肉小1枚(200g)
梅干し大1個
青じそ4~5枚
A
・ 醤油小さじ1
・ 酒小さじ1
・ 胡麻油小さじ1
片栗粉大さじ3
米油適量(サラダ油でも可)

1鶏肉の下ごしらえ

鶏肉は余分な脂やスジを取り除いて厚みを均一にし、10等分に切る。

2梅干しと調味料を混ぜる

ポリ袋に1とAを入れる。梅干しを細かくちぎって加え、種も入れて1分ほどよくもむ。梅干しは包丁でたたいてもよい。

梅干しと調味料を混ぜる

3青じそを加える

青じそは大きめにちぎりながら入れ、片栗粉も加える。空気を入れて袋を振り、全体になじませる。

青じそを加える
青じそを加える

4揚げる

フライパンに1cmほどの深さに油を入れて中温に熱し、3の形を整えながら入れる。両面を2分ずつ揚げたら火を強め、カリッとさせて油をきる。

完成

教えてくれた人

吉田 愛 料理研究家

料理人だった祖父の影響で幼い頃から料理に親しむ。本格的に料理を学ぶため東京、京都の和食店で修業。唎酒師の資格を持つ。近著に『“だし”を使わなくてもおいしい煮もの』(主婦と生活社)。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。

cyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
dancyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
A4変型判(120頁)
2021年11月29日発売 880円(税込み)

文:鈴木美和 写真:宗田育子

鈴木 美和

鈴木 美和 (ライター)

大学卒業後、出版系の会社に就職したものの、世界中の料理が食べたくなってバックパッカーに転身。約1年間、アジアとヨーロッパ各地を放浪する。帰国後にフードライターとして独立。中華、フレンチ、イタリアンを中心に、寿司やスイーツも好きという雑食系です。現在は子育てのために千葉県・房総に移住。地元の新鮮な旬の食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。