小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
鍋の新定番!"エスニックしゃぶしゃぶとスパイシー麺"

鍋の新定番!"エスニックしゃぶしゃぶとスパイシー麺"

スパイスの入ったスープで牛肉をしゃぶしゃぶ。香りの強いハーブと一緒に頬張ると、すっきりとした味わいなのに、体が温まります。牛肉が少なくなったら、肉の旨味の出たスープでエスニック麺を楽しむのがお決まりです。スパイスとハーブの香りで味が締まり、飽きないおいしさに。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“エスニックしゃぶしゃぶとスパイシー麺”のつくり方

しゃぶしゃぶをスパイスとハーブで楽しむレシピ。しゃぶしゃぶしているうちに牛肉の脂や旨味が溶け出してスープの色が濁ってきますが、それもおいしさのうち。

使ったスパイス&ハーブは

エスニックなスープに使うのは八角、カルダモンシード、赤唐辛子、生姜、シナモン。香菜、ミント、バジルはしゃぶしゃぶの薬味的存在。

材料

材料材料 (3~4人分)

牛薄切り肉400~600g(しゃぶしゃぶ用)
エリンギ3~4本
レタス1個
紫玉ねぎ1/2個
香菜の葉1束
ミント適量
バジル適量
ライム1個(またはレモン)
★ スープ
 ├ 水2L
 ├ 鶏がらスープのもと大さじ2
 ├ 干し海老10尾
 ├ 八角5個
 ├ カルダモンシード10粒
 ├ 赤唐辛子2本(種を取る)
 ├ 生姜2片分(薄切り)
 ├ シナモンスティック1本
 ├ ナムプラー大さじ1
 ├ 砂糖大さじ2
 ├ 塩小さじ2
 └ 香菜の茎1束分(みじん切り)
フォー200g(乾麺)
粗挽き黒胡椒適量

1野菜の下ごしらえ

エリンギは縦7~8mm厚さに切る。レタスは4つ割りにし、紫玉ねぎは薄切りにして水にさらし、水気をきる。

2ハーブの下ごしらえ

香菜はざく切りにし、ミントとバジルは葉を摘む。ライムまたはレモンはくし形に切る。

3フォーの下ごしらえ

フォーは水に浸しておく。

フォーの下ごしらえ
フォーは水に浸しておく。食べるときにさっと湯通しすれば、ゆでなくてもOK。フォーのほか、ビーフン、中華麺などを使っても。

4しゃぶしゃぶをする

鍋にスープの材料を入れて火にかけ、沸騰したらごくごく弱火にし、牛肉、1をしゃぶしゃぶしながら食べる。好みで2を加える。

しゃぶしゃぶをする
スープは、鶏がらスープと干し海老をベースに八角、カルダモンシード、赤唐辛子、生姜、シナモンスティック、香菜の茎などを入れてスパイシーに。
しゃぶしゃぶをする

5フォーを湯通しする

3のフォーを食べる前にさっと湯通しし、ザルにあげて水気をきる。

6スパイシー麺をつくる

スープボウルなどにフォーを入れ、4のスープを熱々にして注ぐ。好みで2を加え、胡椒をふる。

完成
フォーにも、ハーブを入れてライムをキュッと搾るとおいしい。スープに味がついているから、シンプルにいただきます。

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。