小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
香り高く辛味が効いた"じゃがいもとカルダモンの揚げ餃子"

香り高く辛味が効いた"じゃがいもとカルダモンの揚げ餃子"

インドのサモサの簡易バージョンです。スパイスをきかせるのがポイント。スパイスとハーブの香りで味が締まり、飽きないおいしさに。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“じゃがいもとカルダモンの揚げ餃子”のつくり方

スパイスは、クミン、カルダモン、カイエンペッパーのほか、ターメリック、ガラムマサラなどを加えても。

使ったスパイス&ハーブは

強い清涼感のある香りが特徴のカルダモン、独特の強い香りと甘い風味があるクミンシード、辛味が強く、味を濃くせずに辛味だけを足すときによく使うカイエンペッパー。

材料

材料材料 (16個分)

餃子の皮16枚(大判)
じゃがいも大1個
豚挽き肉100g
玉ねぎ大さじ3(みじん切り)
オリーブオイル大さじ1
クミンシード小さじ1/2
カルダモンパウダー小さじ1と1/2
カイエンペッパー小さじ1/4弱
小さじ1/2

1じゃがいもの下ごしらえ

じゃがいもは皮をむいて1cm角に切り、水からゆで、やわらかくなったら湯を捨てる。中火にかけ、鍋をふりながら水分をとばして粉吹きにする。火を止めてつぶす。

2具材を炒める

フライパンにオリーブオイルとクミンシードを入れて弱めの中火で炒め、香りが立ったら豚挽き肉、玉ねぎの順に加えてよく炒める。

3タネをつくる

ボウルに1、2、カルダモンパウダー、カイエンペッパー、塩を入れてよく混ぜ、16等分にする。

タネをつくる
具がほんのり甘いじゃがいもなので、スパイスをきかせてパンチを出す。

4揚げる

餃子の皮の縁に指で水少々(分量外)をつけ、3をのせ、十字になるように皮を寄せながら包む。中温の揚げ油できつね色にカラリと揚げる。

揚げる
まな板の上に置いて皮の縁を真ん中に寄せると、きれいに包むことができる。
完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。