小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
甘味のある香りがはじける"大根と桜海老の揚げ餃子"

甘味のある香りがはじける"大根と桜海老の揚げ餃子"

花椒、バジル、レモンの皮。このトリオがおいしさの最上級をつくり出します。スパイスとハーブの香りで味が締まり、飽きないおいしさに。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“大根と桜海老の揚げ餃子”のつくり方

塩もみ大根を使っているので、たれはつけず、好みで塩をふっていただきます。カリッとするまで揚げるとおいしい。

使ったスパイス&ハーブは

花椒、バジルともに甘味のある爽やかな香り。花椒は日本の山椒とは別種で、乾燥のものでも香り、辛味ともに強い。バジルはフレッシュなものを使うとより香りが立つ。

材料

材料材料 (16個分)

餃子の皮16枚(大判)
大根1/2本
小さじ1/4
桜海老10g
ハム30g
レモンの皮1/2個分
花椒小さじ1/2強
バジル10枚
揚げ油適量

1大根の下ごしらえ

大根は5~6cm長さに切り、皮をむいてスライサーでせん切りにし、塩をふって15分ほどおく。

2素材をカットする

ハムは2~3mm幅、2~3cm長さの細切りにする。レモンの皮は黄色い部分だけを薄くむき、細めのせん切りにする。花椒はつぶし、バジルはせん切りにする。

3タネをつくる

大根の水気をギュッと絞り、桜海老と2を加えて混ぜる。16等分にしてさらに水気を絞り、キッチンペーパーを敷いたバットに並べる。

タネをつくる
あらかじめ16等分にしてラグビーボール状にまとめておくと、包むのが簡単。

4揚げる

餃子の皮の縁に指で水少々(分量外)をつけ、3をのせ、ひだを寄せながら包む。中温の揚げ油できつね色にカラリと揚げる。好みで塩をふる。

完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。