小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
ほんのり甘い"かぼちゃとレンズ豆のポタージュ"

ほんのり甘い"かぼちゃとレンズ豆のポタージュ"

シードスパイスを最初に入れて油に香りを移し、パウダースパイスは具が煮えてから入れて香りを生かします。スパイスとハーブの香りで味が締まり、飽きないおいしさに。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“かぼちゃとレンズ豆のポタージュ”のつくり方

かぼちゃやレンズ豆の食感が残る程度に撹拌して、ざっくりとしたポタージュに。栄養たっぷりでお腹も心も満足します。

使ったスパイス&ハーブは

香り高いクミンシードとクミンパウダー、加熱すると香りと辛味が出るマスタードシード、甘くてすがすがしい生姜、パンチのあるにんにく、色づけのターメリック、刻むとさらに香る香菜。

材料

材料材料 (4人分)

かぼちゃ正味300g(皮つき。種を取る)
レンズ豆50g
玉ねぎ1/3個
ミニトマト5個
香菜1束
ベーコン3枚(薄切り)
オリーブオイル大さじ1
★ シードスパイス
・ クミンシード小さじ1/2
・ マスタードシード小さじ1/2
・ 生姜1片分(みじん切り)
・ にんにく1/2片分(みじん切り)
ターメリック小さじ1/2
クミンパウダー小さじ1/2
適量
生クリーム適量(またはサワークリーム)
粗挽き黒胡椒少々

1素材の下ごしらえ

かぼちゃは小さめの一口大に切り、レンズ豆は洗ってザルにあげる。玉ねぎは薄切りにし、ミニトマトはへたを取って半分に切る。香菜は根と茎、葉に分け、それぞれみじん切りにする。ベーコンは細切りにする。

2炒める

鍋にオリーブオイル、ベーコン、シードスパイス、香菜の根と茎を入れて中火にかけ、香りが立ったら、かぼちゃ、玉ねぎ、ミニトマト、塩ふたつまみを加えてさっと炒め、蓋をして弱火で10分蒸し煮にする。

炒める
まずはべーコンとシードスパイスを炒めて香りと旨味を引き出す。

3煮る

ターメリック、クミンパウダー、塩小さじ1/2を加えて炒め、水3カップ(分量外)、香菜の葉(飾り用に少し残しておく)を入れて火を強め、アクを取る。レンズ豆を入れて蓋をし、弱火で15~20分、レンズ豆がやわらかくなるまで煮る。

煮る
かぼちゃを蒸し煮にしたらターメリック、クミンパウダーを加えて香りと色をプラス。

4仕上げ

ハンディブレンダーで撹拌してざっくりとしたポタージュ状にしたら器に盛り、生クリームを回しかけ、残しておいた香菜の葉、胡椒をふる。

完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。