「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
磯の風味たっぷりの"岩海苔台湾オムレツ"

磯の風味たっぷりの"岩海苔台湾オムレツ"

台湾風卵焼きレシピをベースに、「よりお酒に合う海っぽさ、ミネラル感を足したらこうなりました」と岡本シェフ。つまみ飽きしないコク、本場感、素材の生かし方。つまみの手本になるヒントが満載です。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

岩海苔台湾オムレツのつくり方

台湾では塩漬けの干し大根でつくるが、日本で手に入りやすい切り干し大根に代えてアレンジ。牡蠣を思わせる磯の風味は、たっぷりと入る岩海苔由来のもの。油多めの揚げ焼きでも、軽やかな焼き上がりで、ぺろりといける。

おいしく飲むコツ
切り干し大根の戻し水に塩を加えるのは、本場の干し大根に近づけるための工夫。焼き上がりのこっくりした味わいに合わせて、お酒は「悦凱陣」オオセト純米酒の燗酒をチョイス。ミネラリーなアルザスの白ワインもよき相棒に。

材料材料 (1人分)

2個
岩海苔25g
切り干し大根15g
塩水適量(塩分濃度2~3%)
胡麻油適量
醤油小さじ1
海老パウダー3g
A
・ サラダ油20g
・ 胡麻油20g

*干し海老をミルサーなどでパウダー状に砕したもの。

1大根を炒める

切り干し大根を塩水に20分ほど浸す。戻ったらザルにあげ、しっかり水気をきって幅1cmのざく切りに。胡麻油でさっと炒める。

2卵を溶く

ボウルに卵を入れて溶き、醤油、1 、岩海苔、海老パウダーを加えて混ぜる。

卵を溶く

3仕上げ

フライパンにAを合わせて熱し、2を入れ、ときどき鍋を揺すりながら揚げ焼きにする。縁が焼けてきたら裏に返して火を弱め、両面に焼き色がつくまで焼く。

仕上げ
完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。