しゃぶしゃぶして、ほんのりロゼ色に染まった豚バラ肉に、タレの材料を合わせてかけるだけ。秘策は花椒のパンチとグルタミン酸系のトマトの旨味が溶け合う秘伝の醤にあり。日本酒にもワインにもすっと寄り添う懐深い一皿です。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。
豚肉は身が硬くならないよう、火を止めてからしゃぶしゃぶを。「夏なら氷水できりっと締めて冷しゃぶ風に仕立ててもおいしいですよ」と岡本さん。トマト醤はカルパッチョのソースや、冷奴のタレに使っても絶品。
豚バラ肉 | 200g(薄切り) |
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A | |
・ トマト | 1個分(5mm角に刻む) |
・ にんにく | 1片分(みじん切り) |
・ しょうが | 1片分(みじん切り) |
・ 花椒 | 3g(細かく砕いたもの) |
・ ピーナッツ | 適量(細かく砕いたもの) |
・ オリーブオイル | 40g |
・ 酢 | 小さじ2 |
・ ナンプラー | 小さじ2 |
・ 胡麻油 | 適量 |
鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止めて豚肉を入れる。色が変わったらザルに上げて水気をきり、器に盛る。
ボウルにAの材料を合わせてよく混ぜ、1にかける。
おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。
文:堀越典子 撮影:竹之内 祐幸