「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
サラダのような軽やかさ"豚しゃぶの花椒トマト醤"

サラダのような軽やかさ"豚しゃぶの花椒トマト醤"

しゃぶしゃぶして、ほんのりロゼ色に染まった豚バラ肉に、タレの材料を合わせてかけるだけ。秘策は花椒のパンチとグルタミン酸系のトマトの旨味が溶け合う秘伝の醤にあり。日本酒にもワインにもすっと寄り添う懐深い一皿です。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

豚しゃぶの花椒トマト醤のつくり方

豚肉は身が硬くならないよう、火を止めてからしゃぶしゃぶを。「夏なら氷水できりっと締めて冷しゃぶ風に仕立ててもおいしいですよ」と岡本さん。トマト醤はカルパッチョのソースや、冷奴のタレに使っても絶品。

おいしく飲むコツ
トマト醤はすぐに水が出て味が薄まりやすいため、つくり置きをせず、その都度材料を合わせるほうがベター。ドライ寄りのロゼや薄赤のワインと相性よし。日本酒なら穏やかな旨味の「天穏」純米酒を55〜60℃の燗がいい感じ。

材料材料 (2人分)

豚バラ肉200g(薄切り)
A
・ トマト1個分(5mm角に刻む)
・ にんにく1片分(みじん切り)
・ しょうが1片分(みじん切り)
・ 花椒3g(細かく砕いたもの)
・ ピーナッツ適量(細かく砕いたもの)
・ オリーブオイル40g
・ 酢小さじ2
・ ナンプラー小さじ2
・ 胡麻油適量

1豚肉をゆがく

鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止めて豚肉を入れる。色が変わったらザルに上げて水気をきり、器に盛る。

2仕上げ

ボウルにAの材料を合わせてよく混ぜ、1にかける。

仕上げ
完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内 祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。