「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
酸味の効いた爽快なスパイスカレー"鯖缶梅干しビンダルー"

酸味の効いた爽快なスパイスカレー"鯖缶梅干しビンダルー"

「魚は断然青魚が好き」という岡本シェフの“サバ愛”とインドのゴア発祥のカレー“ビンダルー”がコラボ。簡単、手間なしで、飲んだ後の締めに絶品。おつまみとしても優秀な家カレーの傑作です。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

鯖缶梅干しビンダルーのつくり方

具材をいろいろ欲張らず、鯖のゴロゴロ感を生かしたごちそう仕立て。「スパイスと相性がいい」という梅干し使いも、岡本シェフならではのアイデア。締めに絶品だが、煮込み料理としてつまみでもいける。

おいしく飲むコツ
ハードルの高い飴色の玉ねぎの甘味は、砂糖で代用。イワシやサンマの水煮缶でもおいしくつくれる。おつまみにするなら、梅干しっぽい酸のニュアンスがある薄旨系の赤ワインと。だらだら飲みたくなる一品だ。

材料材料 (2人分)

鯖の水煮缶(150g)3缶
A
・ サラダ油大さじ2
・ カレー粉小さじ2
・ 一味唐辛子小さじ1
・ ローリエ3枚
・ 赤唐辛子3本
・ おろしにんにく5g
・ おろし生姜5g
B
・ カットトマト1/2缶(200g)(缶詰)
・ プレーンヨーグルト200g
・ 梅干し6個分(種を抜き、ちぎる)
・ 米酢小さじ2
・ 砂糖小さじ1
ご飯300g
パクチー適量

1カレー粉を温める

鍋にAを入れ、弱火で1分ほど温める。香りが立ってくればOK。焦がさないように注意。

カレー粉を温める

2煮込み

1にBを加えて混ぜ、鯖を缶汁ごと加えて弱火で5分ほど煮込む。鯖は煮崩れしやすいので、かき混ぜすぎないこと。

煮込み
煮込み

3仕上げ

仕上げにカレー粉ひとつまみ(分量外)をふり入れ、ひと煮立ちさせて完成。ご飯を器に盛り、カレーをかけ、パクチーを添える。

完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。