
酢飯にゆずを混ぜ込んだ、爽やかな仕上がりの基本のいなり寿司のつくり方です。シンプルで、飽きのこない味わいの一品です。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
米俵をイメージして、俵型につくることが多いいなり寿司。おいなりさんはその愛称。ご飯ににんじんや椎茸を入れるレシピも多々ありますが、まずは胡麻に柚子の香りを添えてシンプルに。
| 油揚げ | 8枚 |
|---|---|
| ★ 油揚げの煮汁 | |
| ・ だし汁 | 2と1/2カップ |
| ・ 酒 | 大さじ3 |
| ・ 味醂 | 大さじ3 |
| ・ 砂糖 | 大さじ3 |
| ・ 醤油 | 大さじ3 |
| ★ 寿司飯 | |
| ・ 米 | 2合 |
| ・ 水 | 適量(炊飯器の目盛りまで) |
| [寿司酢] | |
| ・ 酢 | 1/3カップ |
| ・ 砂糖 | 大さじ2 |
| ・ 塩 | 小さじ1/2 |
| ・ 柚子の表皮 | 1/2個分(せん切り) |
| ・ 白煎り胡麻 | 大さじ3 |
| 甘酢生姜 | 適量 |


身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ