酒好きをいたわるスープ
優しい味わいが魅力の"干し椎茸の豆乳ポタージュ"

優しい味わいが魅力の"干し椎茸の豆乳ポタージュ"

豆乳をベースに使った、優しい味わいのポタージュです。実は、豆乳と干し椎茸は相性抜群!旨味がじんわり広がります。酒肴家・稲垣知子さんによれば、飲むタイミングも含めてスープは酒呑みにとって大事な存在。今回は稲垣さんの薬膳や栄養学の知識をもとに、弱った肝臓や胃をいたわる「お酒呑み」のためのスープづくりを習いました。

“干し椎茸の豆乳ポタージュ”のつくり方

スープのベースとして使用する豆乳は、牛乳と比べて低脂質で低糖質。味わいも優しく、干し椎茸とも好相性。

いたわり食材「干し椎茸」
いたわり食材「干し椎茸」

薬膳上では胃を元気にする効果があるといわれ、肝臓の働きを助ける効果もあるといわれる。また、近頃話題の免疫機能に関係するβ-グルカンやLEMも含まれる。

材料材料 (2人分)

干し椎茸20g
玉ねぎ1/2個
豆乳400ml
150ml
バター10g
淡口醤油大さじ1
適量

1干し椎茸の下準備

干し椎茸は軽く洗い、分量の水とともに耐熱容器に入れ、ラップを液面に触れるようにかけ、電子レンジ(600W)で3分加熱してもどす。冷めたら石突きを取り除き、薄切りにする(もどし汁はとっておく)。

2玉ねぎを切る

玉ねぎを薄切りにする。

3具材を炒め、煮る

鍋にバター、玉ねぎ、塩ひとつまみを入れて中火にかけ、玉ねぎを炒める。しんなりしたら椎茸を加えて軽く炒め、全体にバターが回ったら椎茸のもどし汁を加え、蓋をして5分ほど蒸し煮にする。蓋を取り、水気がなくなるまでさらに混ぜながら煮る。

4撹拌する

豆乳、淡口醤油を加えて火を止め、ハンドミキサー(またはミキサー)でとろりとした状態になるまで撹拌する。

5再び温め、仕上げる

再び弱火にかけ、焦げないように混ぜながら温め、塩少々で味をととのえる。

完成
干し椎茸の旨味が広がる和風ポタージュ。

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

雑誌、書籍、料理教室などで日本酒に合う料理を教えている。薬膳にも造詣が深く、今回は薬膳や栄養学の知識と、長年の飲酒経験(?)を生かした「お酒呑み」のためのスープを提案。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。