日本酒晩酌のスタートにふさわしい二品。コクのあるオイル缶と野菜を合わせて、軽やかに食べやすく仕上げました。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。
まずはオイル缶の先付二種からお召し上がりください。コクのある缶詰を使いましたが、どちらもさっぱりとしたお野菜と合わせて食べやすく仕上げております。
お好みの冷酒をお供に、いかがでしょう?
オイルサーディン缶 | 1/2缶(50g) |
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長ねぎ | 1本 |
にんにく | ごく少量(すりおろし) |
塩 | 適量 |
白すり胡麻 | 小さじ2 |
長ねぎは斜め薄切りにして塩少々で軽くもみ、水にさらしてしっかり水気を絞る。ボウルにオイルサーディン缶のオイル小さじ2、にんにくを入れ、長ねぎを和える。
オイルサーディンは軽く身をほぐし、1に加えてざっくり和え、塩で味をととのえる。器に盛り、すり胡麻を散らす。
カキのオイル缶 | 1缶(115g) |
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大根おろし | 1カップ |
酢 | 小さじ2 |
淡口醤油 | 小さじ1 |
七味唐辛子 | 少々 |
大根おろしはザルにあげて手で押し、水気をしっかり絞る。ボウルにカキのオイル缶のオイル大さじ1、酢、淡口醤油を入れ、大根おろしを和える。
全体がなじんだらカキを加えてざっくり和える。器に盛り、七味唐辛子をふる。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。
文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子