日本酒おつまみ、缶詰割烹
日本酒にぴったりの"オイルサーディンのねぎ和え、牡蠣のおろし和え"

日本酒にぴったりの"オイルサーディンのねぎ和え、牡蠣のおろし和え"

日本酒晩酌のスタートにふさわしい二品。コクのあるオイル缶と野菜を合わせて、軽やかに食べやすく仕上げました。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。

“オイルサーディンのねぎ和え”のつくり方

まずはオイル缶の先付二種からお召し上がりください。コクのある缶詰を使いましたが、どちらもさっぱりとしたお野菜と合わせて食べやすく仕上げております。
お好みの冷酒をお供に、いかがでしょう?

材料材料 (2人分)

オイルサーディン缶1/2缶(50g)
長ねぎ1本
にんにくごく少量(すりおろし)
適量
白すり胡麻小さじ2
オイルサーディン缶
オイルサーディン缶

1長ねぎを和える

長ねぎは斜め薄切りにして塩少々で軽くもみ、水にさらしてしっかり水気を絞る。ボウルにオイルサーディン缶のオイル小さじ2、にんにくを入れ、長ねぎを和える。

2オイルサーディンを加え、仕上げる

オイルサーディンは軽く身をほぐし、1に加えてざっくり和え、塩で味をととのえる。器に盛り、すり胡麻を散らす。

“牡蠣のおろし和え”のつくり方

カキのオイル缶
カキのオイル缶

材料材料 (2人分)

カキのオイル缶1缶(115g)
大根おろし1カップ
小さじ2
淡口醤油小さじ1
七味唐辛子少々

1大根おろしを和える

大根おろしはザルにあげて手で押し、水気をしっかり絞る。ボウルにカキのオイル缶のオイル大さじ1、酢、淡口醤油を入れ、大根おろしを和える。

2カキを加え、仕上げる

全体がなじんだらカキを加えてざっくり和える。器に盛り、七味唐辛子をふる。

完成
(右)缶詰のオイルと相性のよいねぎで和え、軽やかな味にまとめた一品。ほんの少し加えたにんにくの香りで食欲アップ、宴のスタートを盛り上げる。 (左)牡蠣の旨味を吸った大根おろしもまた美味。酢でオイルの重さやくどさを中和させるのがおいしさの秘訣。

教える人

バーa稲垣知子 酒肴家オーナー 間口一就

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。

技あり!dancyu 缶詰
技あり!dancyu 缶詰
A4変型判(96頁)
2020年10月13日発売/800円(税抜き)

文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。