夏に食べたいなすとトマトの入った、つまみにもなるパスタのレシピです。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
なすとトマトソースのパスタといえば、シチリアの『パスタ アッラ ノルマ(なす、トマト、リコッタサラータ、バジリコのパスタ)』が有名。日本ではリコッタサラータを手に入れるのが難しいので、カッテージチーズに代えて軽い仕上がりのパスタにしています(なので、『アッラノルマ』とは言いません。)。
このパスタはなすの味がポイント。皮と身のバランスが大事なので、皮が厚いなという時は、縞状に皮を剥いたりして調整してください。なすが美味しいこれからの季節には、何度も作って欲しいパスタです。
暑い日はつい白ワインを選びがちですが、なすを使った料理の時は、赤ワインがお薦めです。なすの皮には「ナスニン」というポリフェノールの一種があるのですが、これが赤ワインに多く含まれる「タンニン」(ポリフェノールの一種)と相性が良いんです。
今回はノルマにちなんで、シチリアの”エトナ・ロッソ”を。酸とタンニンが豊かなネレッロ・マスカレーゼというブドウ品種を使った赤ワインです。この品種は、酸がしっかりしてるので、グラスの赤ワインに氷を2、3個入れて冷やして飲むのも美味しいですよ!
リガトーニ | 150g |
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なす | 1本 |
パッサータ | 80g |
カッテージチーズ | 20g |
バジルの葉 | 適量 |
にんにく | 1/2片 |
オリーブオイル | 15ml |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とリガトーニを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
なすは縞々に皮を剥き、1.5cm角に切る。
フライパンにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ中火にかけ、香りがたってきたらにんにくを取り出し、②のなすを入れる。
③にパッサータを入れ、ゆで汁を加えソースの濃度を調整する。
④にゆであがったパスタを加え和える。
器に盛り、荒く切ったバジルとカッテージチーズを振りかけ、完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部