コリコリ食感とトマトの旨味！"イカゲソと小松菜のパスタ"

愛するイカと青菜のパスタ

いちばん好きな食材を聞かれたら、きっと「イカ」って答える（人生最高のイカは、日本でもイタリアでもなくて、スペインの市場で食べたイカです）。

とにかく、イカはとても好きな食材なので、無駄なくいただきたい。買ってきたイカの胴体部分はグリルやフリットに、ワタは塩漬けに（塩漬けイカワタは調味料として使います）。残ったゲソとミミは食感を活かしたパスタにするのがお気に入り。ミミとゲソは胴体部分とは違い、加熱しすぎで硬くなっても気にならないところもパスタ向き。使う野菜は、小松菜ではなく、ルッコラやセロリでもいい。酢漬けのケイパーが無いのなら、梅干しでもいい。大好きなイカを使ったパスタだから、正直何でも好き。

合わせるワインは、サルデーニャのワインがいい。中でもカンノナウ種から造られるロゼがおすすめです。カンノナウは、フランスではグルナッシュ、スペインではガルナッチャと呼ばれるブドウ品種。やや濃いめの色調で、ベリーなどの果実味がしっかりあり、適度なタンニンと穏やかな酸味で、とても飲みやすいワインです。この手の飲みやすいワインは、今回のイカゲソはもちろん、イカのグリルにも好相性。それこそ、バーベキューのようなシンプルな料理にとてもあいます。

“イカゲソと小松菜のパスタ”のつくり方

1パスタをゆでる

鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。

2具材の下準備

イカゲソやミミは適当な大きさに、ミニトマトは半分に、小松菜は軸は1cm、葉は5mm程度に切る。

3具材に火を入れる

フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ火をつける。中火にしたらにんにくを取り出し、断面を下にしたミニトマトとイカゲソと小松菜の軸を入れ炒める。

4ゆで汁をいれる

③のフライパンにパン粉とゆで汁140mlとケイパーを加え軽く煮立たせる。

5パスタを入れる

①のゆであがったパスタを入れ、小松菜の葉も入れ混ぜ合わせる。水分が足りないようだったら、ゆで湯を加えて調整する。

6仕上げる

器に盛り付けて、完成。

教える人

ハヤシコウ

人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。