いつものラタトゥイユに数種類のスパイスを入れることで味が複雑になり、完成度の高いカレーになります。ターメリック色のバスマティーライスがよく合います。ピリッとしたスパイスや爽やかなハーブをつかった夏にぴったりの料理を、料理家の小堀紀代美さんに教えていただきました。
夏野菜のもつ水分だけで煮込むから、野菜のおいしさがギュッと詰まって自然な甘味。
そして野菜だけのカレーなのに、旨味たっぷりで味に奥行きがあるのは、スパイスのおかげ。スパイスのパワーで力強いひと皿に仕上がります。
なす | 2本 |
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トマト | 1個 |
パプリカ | 1/4個(赤) |
パプリカ | 1/4個(黄) |
ズッキーニ | 1本 |
玉ねぎ | 1個 |
トマトペースト | 大さじ1 |
ローリエ | 1枚 |
塩 | 小さじ1 |
砂糖 | ひとつまみ |
バター | 15g |
★ スターターオイル | |
・ オリーブオイル | 大さじ3 |
・ シナモンスティック | 1本 |
・ カルダモンシード | 5粒 |
・ クミンシード | 小さじ1 |
・ 赤唐辛子 | 大1本分(半分に切る) |
・ にんにく | 2片分(たたきつぶす) |
★ パウダースパイス | |
・ カレー粉 | 小さじ1 |
・ ガラムマサラ | 小さじ1 |
・ カルダモンパウダー | 小さじ1/2(あれば) |
バスマティーライス | 適量 |
なす、トマト、パプリカはへたを取って一口大の乱切りにし、なすは塩水につけてアク抜きをし、水気をきる。ズッキーニ、玉ねぎも一口大の乱切りにする。
鍋にスターターオイルの材料を入れて弱火にかけ、じっくりと火を通して香りを出す。
十分に香りが出たら、1の野菜、パウダースパイス、塩、砂糖、ローリエ、トマトペーストを加えて混ぜ、蓋をして弱火で10分ほど蒸し煮する。途中、鍋のふちから蒸気が出てきたら、鍋底から大きくかき混ぜる。
バターを加え、さらに10分ほど蒸し煮する。味をみて足りないようなら塩(分量外)で味をととのえる。
バスマティーライス1カップを軽くすすぎ、水気をきる。鍋にたっぷりの湯を沸かし、シナモンスティック1本、カルダモンシード3粒、ターメリック小さじ1/4、塩ひとつまみ(各分量外)、洗ったバスマティーを入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にして蓋をし、7~8分ゆでる。ザルにあげて水気をきり、鍋に戻し、蓋をして4~5分蒸らす。
器に盛り、バスマティーライスを添える。
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN 」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN 」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。
※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:邑口京一郎