ドライフルーツやナッツに酒粕が加わると、ついつい手が伸びてしまう、クセになる味わいになります。日本酒の製造過程でできる酒粕には、米や酵母由来の栄養分が豊富に残っています。甘酒や粕汁などはおなじみですが、日々の生活に役立つ新メニューを料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
焼いてもなお薫り高い酒粕の風味がくせになります。低温でじっくりと焼くのがポイント。
はちみつを使うと焦げやすくなるので、メイプルシロップでつくるのがおすすめ。ドライフルーツやナッツはお好みで。
★ 生地 | |
---|---|
・ オートミール | 120g |
・ 酒粕 | 60g |
・ 薄力粉 | 60g |
・ 塩 | ひとつまみ |
・ 太白胡麻油 | 40g |
・ メイプルシロップ | 大さじ5 |
ドライフルーツ | 合わせて100g(いちじく、レーズンなど) |
ナッツ | 合わせて80g(かぼちゃの種、クルミなど) |
材料をボウルにすべて合わせ入れ、よく混ぜ合わせる。
天板にオーブンペーパーを敷き、生地を厚さ2cm弱になるよう四角く平らに広げ、140℃のオーブンで20分焼く。
いったんオーブンから出し、ヘラなどを使って大きめの一口サイズにほぐしながら裏返して広げ、再び140℃のオーブンで20分焼く。さらに返しながら細かくして5分焼く。
焼き上がったら天板ごと出してそのまま完全に冷まして好みの大きさにほぐし、ボウルに入れてドライフルーツやナッツを混ぜる。保存容器または袋に入れて保存。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。