タンドーリチキンも酒粕を活用することで、コクが深くなり、しっとりと仕上がります。日本酒の製造過程でできる酒粕には、米や酵母由来の栄養分が豊富に残っています。甘酒や粕汁などはおなじみですが、日々の生活に役立つ新メニューを料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
タンドーリチキンはクリスマスにもおすすめです。酒粕を加えてマリネしておくと、箸ですっと切れるほど肉がしっとり、やわらかくなるから驚きです。冷めてもおいしいのも魅力。
鶏むね肉 | 800g(皮なし) |
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★ 下味 | |
・ レモン汁 | 大さじ2 |
・ 塩 | 小さじ1 |
・ 胡椒 | 小さじ1/2 |
・ にんにく | 大1片分(すりおろし) |
・ 生姜 | 大1片分(すりおろし) |
★ マリネ液 | |
・ 酒粕 | 60g |
・ プレーンヨーグルト | 240g |
・ トマトペースト | 大さじ1 |
・ カレー粉 | 大さじ3と1/2 |
・ パプリカパウダー | 大さじ2 |
・ レッドペッパー | 少々 |
・ 塩 | 小さじ1と1/2 |
ライム | 適量(くし形切り) |
味がよくしみ込むように、鶏肉の表面をナイフで数カ所突き刺してから下味の材料をよくすり込む。
ジッパー付きの保存袋にマリネ液の材料をすべて合わせ入れ、鶏肉を入れて袋の外側からよくもんでなじませ、冷蔵庫に入れて1晩以上漬け込む。3~4日は冷蔵庫で保存可能。
オーブンペーパーを敷いた天板に2の鶏肉を、マリネ液をたっぷりからめたまま並べ、上にも塗る。ところどころ焦げ色がつくまで220~230℃のオーブンで25~30分焼く。上段に入れると香ばしく焼き色がつく。食べやすい大きさに切って器に盛り、ライムを添える。ほかにレモンや紫玉ねぎのスライス、青唐辛子を添えても。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。