魅惑の“せいろ”料理
まろやかな味わいを楽しむ"牛しゃぶと野菜の蒸しもの"

まろやかな味わいを楽しむ"牛しゃぶと野菜の蒸しもの"

牛肉の旨味を纏った野菜が美味しい温野菜サラダです。生姜風味の胡麻だれで体も温まります。せいろを使ったほかほか蒸し料理を料理研究家の大庭英子さんに教わります。

“牛しゃぶと野菜の蒸しもの”のつくり方

野菜を牛肉ですっぽりと覆って蒸します。肉汁が野菜にじわじわとしみ落ちて全体がまろやかな味わいに。自家製胡麻だれは生姜風味でさっぱり。

材料材料 (2人分)

牛肉160g(しゃぶしゃぶ用)
★ 野菜類
・ さつまいも小1個
・ れんこん小1節
・ しめじ1袋
・ キャベツ150g
★ 胡麻だれ
・ 白練り胡麻大さじ2
・ 砂糖小さじ1
・ 酢大さじ2
・ 醤油大さじ2
・ 生姜大さじ1/2(すりおろし)
・ 水大さじ2~3
小ねぎ4本分(小口切り)

1野菜の下ごしらえ

野菜類の準備をする。さつまいもは皮のまま洗い、厚さ4~5mmの斜め切りにして水でさっと洗う。れんこんは皮をむいて厚さ3mmの輪切りにして水でさっと洗う。しめじは根元を切り、食べやすくほぐす。キャベツは4~5cm四方に切る。

2胡麻だれをつくる

ボウルに練り胡麻を入れて砂糖、酢を入れてよく混ぜ、醤油、生姜を加えて混ぜ、水で溶きのばす。

3蒸す

せいろに入る器を2枚用意し、1人分ずつ乗せる。野菜を敷き、牛肉を広げるようにのせ、せいろに入れ、途中、上下を替えながら、中火で10~12分蒸し、取り出して小ねぎを散らし、胡麻だれでいただく。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「秋の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「秋の台所。」
四季dancyu「秋の台所。」
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833478144
2019年09月13日発売/1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。