中華鍋でつくるダイナミック料理
ピリッと辛いさっぱり肉味噌でつくる"ガパオライス"

ピリッと辛いさっぱり肉味噌でつくる"ガパオライス"

にんにくとナンプラーを効かせた、鶏肉味噌を使ったガパオライスです。食卓が一気にエスニックな香りに包まれます。暑い季節にぴったりのスカっとする味わいなので、ぜひお試しあれ。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。

エスニック肉味噌を使ったガパオライス

鶏挽き肉でつくるエスニック肉味噌でタイの定番料理を楽しみましょう。唐辛子をピリッときかせるのがポイントです。目玉焼きものせて安定の味わい。

“エスニック肉味噌”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

鶏挽き肉400g
玉ねぎ小1個分(みじん切り)
にんにく大1片分(みじん切り)
生姜小1片分(みじん切り)
赤唐辛子5~6本(プリッキーヌ。なければ赤唐辛子1本でつくっても)
サラダ油大さじ1
大さじ3
1/2カップ
ナムプラー大さじ3
少々
胡椒少々

1挽き肉を炒める

中華鍋にサラダ油を中火で熱して挽き肉を入れ、レードルの底で中華鍋に押しつけるようにしては返し、を繰り返しながら炒める。

2煮詰める

肉の色が変わってポロポロになったら、玉ねぎ、にんにくを加えて炒め、しんなりしたら、生姜、赤唐辛子を加えて炒め合わせる。酒、水、ナムプラー、塩、胡椒を加えて混ぜ、蓋をして弱火で10分ほど煮る。

エスニック肉味噌
鶏挽き肉でつくるからさっぱりしています。にんにくをきかせて、ナムプラーで味を決めれば、完璧なエスニック味に。

“ガパオライス”のつくり方

材料材料 (2人分)

エスニック肉味噌200g
赤ピーマン1/2個
バジルの葉適量(生)
2個
胡麻油適量
きゅうり1/2本
香菜適量
レモン2切れ(くし形切り)
ミント適量(生)
温かいご飯350~400g

1下ごしらえ

赤ピーマンはへたと種を取り、縦半分に切ってから繊維に直角のせん切りにする。

2肉味噌を炒める

中華鍋に胡麻油大さじ1/2を熱して赤ピーマンを炒め、少ししんなりしたら肉味噌、バジルの葉数枚を加えて炒める。

3ご飯にかける

器にご飯を盛り分け、2 をかける。

4目玉焼きをつくる

中華鍋に胡麻油小さじ1/2を熱し、卵1個を割り落として中火で半熟状の目玉焼きをつくり、3 にのせる。残りも同様にする。

5仕上げ

斜め薄切りにしたきゅうり、香菜、レモンを添え、バジルの葉、ミント各適量を添える。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「夏の台所。」
四季dancyu「夏の台所。」
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833477925
2019年06月13日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。