柔らかいヒレ肉とふわっと揚がった衣の豚天は、いくらでも食べられそうな気になる軽やかな一品です。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。
ヒレ肉でつくると、やわらかくて、さっぱり。生姜、にんにく風味の下味をしっかりつけてふわふわに揚げます。山椒塩とレモンで味にアクセントをつけて召し上がれ。
豚ヒレ肉 | 250g(塊) |
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★ 豚肉の下味用 | |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1/2 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 生姜汁 | 小さじ1 |
・ にんにく | 少々(すりおろし) |
・ 胡麻油 | 小さじ1 |
★ 衣 | |
・ 薄力粉 | 50g |
・ 片栗粉 | 50g |
・ ベーキングパウダー | 小さじ1/2 |
・ 卵 | 1個 |
・ 水 | 大さじ4 |
揚げ油 | 適量 |
山椒塩 | 適量 |
レモン | 2枚(半月切り) |
豚肉は長さ5~6cmに切ってから縦に厚さ1cmに切り、さらに幅2cmの棒状に切る。
ボウルに下味用の材料を入れて混ぜ、豚肉を加えて手でもみ、20分ほどおいて下味をつける。
薄力粉、片栗粉、ベーキングパウダーを混ぜ合わせる。別のボウルに卵を割りほぐして水を加えて混ぜ、粉類を加えて泡立て器で混ぜる。
豚肉の水気を拭き、衣に1/2量を入れる。
中華鍋に揚げ油を入れて中温(170℃)に熱し、豚肉を1本ずつ、5~6本入れる。途中裏に返して弱めの中火で2分ほど揚げて取り出し、残りも同様に揚げる。
器に豚天を盛り、山椒塩、レモンを添える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。