燻製がわが家のキッチンで手軽にできる!必要なものは丸い焼き網とチップだけ。本格的な味わいが、こんなに簡単にできるなんて、と感動するはずです。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。
まずは、干して水分を抜いたり、長く下味をしみ込ませたり、の手間がいらない材料でつくってみてください。〆さばの代わりに塩さばでも、また、塩鮭でつくるのもおすすめです。チーズは溶けてなくなってしまわないように、プロセスチーズでつくるのがポイントです。チップの種類は問いません。好みの香りのものでつくってください。
香ばしいナッツは食べだしたらやめられません。焼き網の上にオーブンペーパーを広げてその上にナッツを置いて燻してください。
★ 燻製鶏 | |
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・ 鶏ささみ | 3本(150g) |
・ 塩 | 小さじ1/5 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 白ワイン | 大さじ1 |
★ 燻製卵 | |
・ 卵 | 3個 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ みりん | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ3 |
〆さば | 1/2尾(半身(市販品)) |
プロセスチーズ | 3個(6Pタイプのもの) |
チップ | 適量(桜) |
ピクルス | 適量 |
イタリアンパセリ | 適量 |
燻製鶏のささみは塩、胡椒、白ワインをふり、1時間ほどおいて下味をつける。
燻製卵の卵はかたゆでにして、冷水にとって冷まし、殻全体に細かいひびを入れる。ビニール袋に調味料とともに入れ、2~3時間おいて下味をつける。
さばは長さを半分に切り、縦半分に切る。
中華鍋に燻製セットをつくり、ささみの水気を拭いて焼き網にのせる。他の材料も間をあけながら置く。チーズはオーブンペーパーに間隔をあけて置く。
蓋をして中火にかけ、煙が出始めたら弱火にして10~15分燻す。
材料を取り出して冷まし、卵は殻をむき、ささみは食べやすく切る。器に盛り合わせ、ピクルス、イタリアンパセリを添える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。