新しくできた虎ノ門ヒルズには多くの店が入っています。そのひとつ、「falo+(ピュウファロ)」は、商業ビルの一角とは思えない落ち着いて楽しい雰囲気と美味しい香りが漂っています。そのプレオープンに伺って、頼もしい若者たちの働く姿を見てきました。
新しく開店する飲食店のレセプションやプレオープンなどのイベントには、基本的に参加しません。通常営業状態でない店に行っても本当の姿や味がわからないし、なにより普通の食いしん坊なので、行くなら開店してから普通に飲み食いしたいのです、僕は。
しかし、先日、虎ノ門ヒルズのイタリアン「falo+(ピュウファロ)」のプレオープンには行きました。この店は代官山「falo(ファロ)」の姉妹店としてオープンしたもので、代官山同様、炭火焼をメインに発酵の要素を組み合わせる多彩なメニューが揃います。
アラカルトメニューから“馬肉の温製カルパッチョ 特製ヴィネガーとゴルゴンゾーラ”、“巻いて食べる!マグロ脳天とピスタチオ味噌のタルタル”、“島根県産猪肩ロースの“燻焼き”黒にんにくソース”、“falo自慢のミートソース”を注文。どれもネーミングが楽しい!
馬肉のカルパッチョは深い味わいのソースが馬肉の清らかな旨味を引き立てています。タルタルはマグロ脳天の濃厚な味がピスタチオ味噌と相まって旨味が強い。これをピアディーナで巻いて食べると、ワインはもちろん、どんな酒にも合いそう!
そして猪肩ロースの“燻焼き”とは、壺のような容器に藁と一緒に肩ロースを入れて燻したもの。客席で壺を開けて煙と一緒に香りを広げると店内が一気に香ばしい空気に包まれます。
で、この壺を持ってきてくれたのがスタッフの井上寅之介くん。実は、彼と横前大我くんが新しい環境で働いているところを見たくて、プレオープンに訪れたのでした。
この二人は、先日dancyu食いしん坊倶楽部が「ドナルド・マクドナルド・ハウス」で行っているボランティア活動「ミールプログラム」に参加してくれました(「falo」と同じグループの自由が丘のイタリアン「mondo」の宮木康彦シェフに料理提供をお願いしたところ、この二人を連れてきてくれました)。
ボランティアが終わり、近くの町中華で飲み食いしながらいろいろ話をしたのですが、この若者たちは料理が好きで、飲食に夢と希望を持っていることを、目を輝かせながら(大盛り炒飯を頬張りながら)語ってくれました。
いま、飲食業を目指す若者が減っていて、人手不足や人材不足が言われている中、こうした意欲ある若者たちが少しでも増えてくれると嬉しいし、応援したいと思ったのです。
「falo+」のプレオープンではまだキッチン環境に慣れてない様子でしたが、それでも二人だけでなくスタッフ全員が生き生きと動いていました。こうしたスタッフの働き方や熱気も店の味のうちです。「ここもきっといい店になるだろうな」と締めのミートソースを食べながら思いました。
頑張れ!寅之介くん!大我くん!
(大我くん、写真撮っていなくてごめん!)
文・写真:植野広生
新しく開店する飲食店のレセプションやプレオープンなどのイベントには、基本的に参加しません。通常営業状態でない店に行っても本当の姿や味がわからないし、なにより普通の食いしん坊なので、行くなら開店してから普通に飲み食いしたいのです、僕は。
しかし、先日、虎ノ門ヒルズのイタリアン「falo+(ピュウファロ)」のプレオープンには行きました。この店は代官山「falo(ファロ)」の姉妹店としてオープンしたもので、代官山同様、炭火焼をメインに発酵の要素を組み合わせる多彩なメニューが揃います。
アラカルトメニューから“馬肉の温製カルパッチョ 特製ヴィネガーとゴルゴンゾーラ”、“巻いて食べる!マグロ脳天とピスタチオ味噌のタルタル”、“島根県産猪肩ロースの“燻焼き”黒にんにくソース”、“falo自慢のミートソース”を注文。どれもネーミングが楽しい!
馬肉のカルパッチョは深い味わいのソースが馬肉の清らかな旨味を引き立てています。タルタルはマグロ脳天の濃厚な味がピスタチオ味噌と相まって旨味が強い。これをピアディーナで巻いて食べると、ワインはもちろん、どんな酒にも合いそう!
そして猪肩ロースの“燻焼き”とは、壺のような容器に藁と一緒に肩ロースを入れて燻したもの。客席で壺を開けて煙と一緒に香りを広げると店内が一気に香ばしい空気に包まれます。
で、この壺を持ってきてくれたのがスタッフの井上寅之介くん。実は、彼と横前大我くんが新しい環境で働いているところを見たくて、プレオープンに訪れたのでした。
この二人は、先日dancyu食いしん坊倶楽部が「ドナルド・マクドナルド・ハウス」で行っているボランティア活動「ミールプログラム」に参加してくれました(「falo」と同じグループの自由が丘のイタリアン「mondo」の宮木康彦シェフに料理提供をお願いしたところ、この二人を連れてきてくれました)。
ボランティアが終わり、近くの町中華で飲み食いしながらいろいろ話をしたのですが、この若者たちは料理が好きで、飲食に夢と希望を持っていることを、目を輝かせながら(大盛り炒飯を頬張りながら)語ってくれました。
いま、飲食業を目指す若者が減っていて、人手不足や人材不足が言われている中、こうした意欲ある若者たちが少しでも増えてくれると嬉しいし、応援したいと思ったのです。
「falo+」のプレオープンではまだキッチン環境に慣れてない様子でしたが、それでも二人だけでなくスタッフ全員が生き生きと動いていました。こうしたスタッフの働き方や熱気も店の味のうちです。「ここもきっといい店になるだろうな」と締めのミートソースを食べながら思いました。
頑張れ!寅之介くん!大我くん!
(大我くん、写真撮っていなくてごめん!)
文・写真:植野広生