ジョージアワインのインポーターであり、食のセレクトショップ「ノンナアンドシディ」を営む、岡崎玲子さんと娘の満里さん。人気に火が付きつつある、土に埋めた甕の中で醸すジョージアワインの「今」と、その魅力を語ってもらいます。
昨今、ジョージアワイン好きが急増中。家庭で嗜む人はもちろん、ジョージアワインを飲ませてくれるレストランも増えている。都内だけでなく、地方でも扱う飲食店も現れてきた。
東京は恵比寿にある食のセレクトショップ「ノンナアンドシディ」が開いてきた、小さな試飲会が影響していると思えてならない。試飲会とは銘打っていなくても、ジョージアワインに興味がある人が来店すると、お勧めのワインをグラスに注いできた。
その結果、今日のジョージアワイン・ブームになったのではないか。
ジョージアワインの魅力を広めてきた岡崎玲子さんと満里さん親子に、あらためてその特長を語り尽くしてもらった。
※1 ジョン……ジョージアワイン「PHEASANT’S TEARS(フェザンツ・ティアーズ)」の造り手、ジョン・ワーデマンさんのこと。(→ジョージアワイン、こちらもいかが?」参照)
――ジョージアワインがブームになっていると感じますか?
――「ノンナアンドシディ」はもともとイタリア食材専門のインポーターでした。イタリア人とジョージア人の違いはどんなところに感じますか?
私も一度でいいからジョージア人に「いつ帰ってくるの?」と言われてみたい。それにはジョージアへ行くしかない。行きたいなあ。アメリカの「Georgia on My Mind」ならぬ、ヨーロッパとアジアの境にある我が心のふるさと、ジョージアへ。
次回は、ジョージアワインの魅力に取り憑かれた広東料理店「サエキ飯店」(東京都目黒区)の佐伯悠太郎さんに登場いただきます。
ーーつづく。
文:中島茂信 写真:邑口京一郎
東京生まれ。成城学園中学校高等学校を経て、成城大学文学部マスコミュニケーション学科卒業。24歳のとき、現代美術の有名な画家と一緒に絵を書き始める。1995年にオリーブオイルを生産するイタリア人夫婦と出会う。彼らのオリーブオイルを日本に紹介したいと思い、同年に「ノンナアンドシディ」を創業。
ヴェネズエラ生まれ。高校2年のとき、ロサンゼルス、ニューヨークの芸術高校に留学。9.11を期に帰国。学習院女子大学卒業後、音楽活動を開始する。音楽会社に就職するも退職し、「ノンナアンドシディ」入社。2010年2月、「ノンナアンドシディ・ショップ」開業と同時にオペレーションを担当する。2014年、dancyu本誌でも活躍中のカメラマンの邑口京一郎さんと結婚。