
初夏から秋までの長い間、食卓を彩ってくれるありがたい野菜、なす。中華のベテラン、六本木の店「KOBAYASHI」で腕をふるう小林武志さんの4レシピはいずれも、たっぷりの“油使い”が決め手です。誌面掲載の4レシピに、特別編の1レシピを加えて全5レシピを、順にお届けします。この夏、未体験の“なす料理”をぜひ食卓に! 第3回は、輪切りにして油でじっくり焼きつけた、中国風の「焼きなす」です。
日本の焼きなすとは大違い。大ぶりのなすを輪切りにして、両面をじっくり焼く。焼き始めは、油がなすの繊維に沿ってどんどん吸収されていくので、油を足しつつ焼く。腰を据えて焼くうちに余分な油が出てくるので、ペーパーで拭き取る。たっぷりの酢と生姜が入ったソースで食べれば、意外なほど軽やか。
| なす | 3本(ずんぐりした太めのものが向く) |
|---|---|
| サラダ油 | 適量 |
| ★ 生姜酢ソース | |
| ・ 酢 | 大さじ3(穀物酢) |
| ・ 醤油 | 大さじ1 |
| ・ 胡麻油 | 大さじ1/2 |
| ・ 生姜 | 大さじ1(みじん切り) |
なすは皮が付いたまま、厚さ1cm強の輪切りにする。じっくり焼くと縮むので、厚めのほうがいい。

ソースの材料を小さいボウルに入れて混ぜておく。生姜はすりおろすよりも切ったほうが、食べたときのインパクトが出るのでお薦め。

中華鍋(フライパンでも可)にサラダ油大さじ2程度をひき、なすを並べて中火でじっくり焼いていく。鍋を回して満遍なく火が入るように注意。途中、油が足りなくなったら足す。

焼き色がついたら、裏面も焼く。よく焼けてくると、なすが吸っていた油が出てくるので、キッチンペーパーで拭き取る。皿に盛り、2のソースをかける。熱いうちがおいしいが、やけどに注意!



1967年愛知県生まれ。辻調理師専門学校卒業後、同校で8年間講師を務める。吉祥寺「知味 竹爐山房」や際コーポレーションなどを経て、2005年「御田町 桃の木」開店。現在は、六本木「KOBAYASHI」にて中国料理の知識や技術を生かした独自の料理を展開。

文:里見美香 撮影:伊藤菜々子