夏はガツンと肉中華
【「なす」は油が旨くする③】じっくり油で焼いて、旨さ倍増。「焼きなすの生姜酢ソース」

【「なす」は油が旨くする③】じっくり油で焼いて、旨さ倍増。「焼きなすの生姜酢ソース」

初夏から秋までの長い間、食卓を彩ってくれるありがたい野菜、なす。中華のベテラン、六本木の店「KOBAYASHI」で腕をふるう小林武志さんの4レシピはいずれも、たっぷりの“油使い”が決め手です。誌面掲載の4レシピに、特別編の1レシピを加えて全5レシピを、順にお届けします。この夏、未体験の“なす料理”をぜひ食卓に! 第3回は、輪切りにして油でじっくり焼きつけた、中国風の「焼きなす」です。

油でじっくり焼いたなすは、驚きの旨味! みじんに切った生姜のソースで鮮やかに みじんに切った生姜のソースで軽やかに

日本の焼きなすとは大違い。大ぶりのなすを輪切りにして、両面をじっくり焼く。焼き始めは、油がなすの繊維に沿ってどんどん吸収されていくので、油を足しつつ焼く。腰を据えて焼くうちに余分な油が出てくるので、ペーパーで拭き取る。たっぷりの酢と生姜が入ったソースで食べれば、意外なほど軽やか。

材料材料 (2人分)

なす3本(ずんぐりした太めのものが向く)
サラダ油適量
★ 生姜酢ソース
・ 酢大さじ3(穀物酢)
・ 醤油大さじ1
・ 胡麻油大さじ1/2
・ 生姜大さじ1(みじん切り)

1なすを切る

なすは皮が付いたまま、厚さ1cm強の輪切りにする。じっくり焼くと縮むので、厚めのほうがいい。

なすを切る

2生姜酢ソースをつくる

ソースの材料を小さいボウルに入れて混ぜておく。生姜はすりおろすよりも切ったほうが、食べたときのインパクトが出るのでお薦め。

生姜酢ソースをつくる

3たっぷりの油でなすを焼く

中華鍋(フライパンでも可)にサラダ油大さじ2程度をひき、なすを並べて中火でじっくり焼いていく。鍋を回して満遍なく火が入るように注意。途中、油が足りなくなったら足す。

たっぷりの油でなすを焼く

4こんがり焼けたら盛りつける

焼き色がついたら、裏面も焼く。よく焼けてくると、なすが吸っていた油が出てくるので、キッチンペーパーで拭き取る。皿に盛り、2のソースをかける。熱いうちがおいしいが、やけどに注意!

こんがり焼けたら盛りつける
【切り方に知恵あり】厚めの輪切りで、食べごたえを出す
なすは1cm強の輪切りに。皮は付いたままでOK。焼いているうちに縮むので、ずんぐり形のなすを使い、厚めに切るほうが食べごたえが出る。

教える人

小林武志さん

小林武志さん 「KOBAYASHI」シェフ

1967年愛知県生まれ。辻調理師専門学校卒業後、同校で8年間講師を務める。吉祥寺「知味 竹爐山房」や際コーポレーションなどを経て、2005年「御田町 桃の木」開店。現在は、六本木「KOBAYASHI」にて中国料理の知識や技術を生かした独自の料理を展開。

26年夏号「夏はガツンと肉中華」
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A4変型判(160頁)
2026年6月5日発売/1,500円(税込)

文:里見美香 撮影:伊藤菜々子

里見 美香

里見 美香 (編集者)

1991年のdancyu創刊号から編集部に所属し、元来の日本酒好きが高じて99年2月号で「日本酒特集」を立ち上げた。定年退職した現在はフリーランスの編集者・ライターとしてdancyu誌にも携わる。