
連載のトップバッターは、ポルトガル料理店「クリスチアノ」をはじめ5店舗の飲食店を運営し、食品メーカーの商品開発やレシピ提案など、食の業界で縦横無尽に活躍する、佐藤幸二さん。2品目のレシピは、ポルトガルの缶詰レストランのスペシャリテに着想を得た“爆速つまみ”。
※本ページはアフィリエイト広告を含みます。詳しくはこのサイトについてをご覧ください。
りんごを切る。アンチョビをのせる。オレンジ果汁とオリーブオイルをかける。以上!
シンプルすぎる工程で誰がつくっても絶対に失敗しない、究極の簡単つまみが「アンチョビリンゴ」。
「このつまみは、ぼくが好きな缶詰バー『SOL e PESCA(ソル・エ・ぺスカ)』(詳しくは初回をチェック!)のスペシャリテなんですよ」と、佐藤幸二さん。
そんな名店の看板メニューを、佐藤さんがちょいアレンジ。リスボンの店ではりんごをごく薄切りにしてアンチョビフィレを1切れのせるが、アンチョビのメーカーによってはかなり塩辛くなるので、りんごはくし形に切り、アンチョビは長さを半分に切ってのせる。
「りんごが厚いほうが食った感じがしてうまくないすか」と佐藤さん。
はい、その気持ち、わかります!
1分足らずで完成する“爆速つまみ”を、いざ試食。
サクッとかぶりつくと最初に広がるのは、目の覚めるようなオレンジの爽快な香り!その後、アンチョビの塩気とうまみ、りんごの甘酸っぱさが一体化。「のせただけ」とは思えない味わいに、ワインのピッチが速くなる。
現地ではビールに白ワイン、マルガリータやカンパリソーダといったカクテルなど、さまざまな酒と楽しまれているつまみだが、
「ぼくはソーヴィニヨン・ブランがお薦め。ワインのアロマが、りんごやオレンジの香りにばっちり合いますよ」
いやあ、佐藤さん、さすがです!
アンチョビフィレ | 4枚(缶詰) |
---|---|
青りんご | 小1個(グラニースミス) |
オレンジ | 1/4個 |
オリーブオイル | 適量 |
りんごは4等分に切ってへたと芯を取り除き、さらに半分に切る。アンチョビは半分に切る。
器にりんごを並べて盛り、りんご1切れにアンチョビ1/2切れをのせる。
2にオレンジの果汁を搾ってかけ、オリーブオイルをたらりと1周かける。
1974年埼玉県生まれ。国内外のレストランを経て独立。ポルトガル料理店「クリスチアノ」をはじめ、「お惣菜と煎餅もんじゃさとう」「ポークビンダルー食べる副大統領」など5店舗の飲食店や、缶詰やレトルト食品などを販売するECサイト「さとう商店」を運営。趣味は家族でキャンプすること。晩酌酒はジムビームのハイボール、または黒霧島ロックの二択!
文:佐々木香織 撮影:伊藤菜々子