
しっかりとした旨味と華やかな風味を両立させた一品です。料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!
【きじま】あさり×豚肉は、個人的に鉄板のコンビ。和洋中を問わず、いろいろな料理に使うけど、あさりの酒蒸しなら豚肉よりもベーコンが合わせやすい。ここにレモンを足すと、一気に華やかな風味が加わって家飲みつまみの主役になる。
レモンもあさりも火の通しすぎは禁物。特にレモンは苦味が出るので、あさりが開いたらすぐに火を止めて。
レモン | 1/2個 |
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あさり | 300g(砂抜きしたもの) |
ベーコン | 2枚 |
長ねぎ | 1本 |
バター | 10g |
酒 | 50ml |
水 | 100ml |
A | |
・ 塩 | 適宜 |
・ 粗挽き黒胡椒 | 少々 |
ねぎは幅5mmの斜め切りにする。ベーコンは幅5mmに切る。レモンは幅5mmの輪切りにする。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、ベーコンを炒める。油がなじんだらねぎを加えて混ぜ、レモン、あさりも加える。酒、水の順に加えて蓋をして、あさりの殻が開くまで蒸し煮にする。
味をみてAで調える。
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也