このスープの特徴は、たっぷりの生姜と酒で骨付き鶏を煮込むこと。鶏肉の旨味、酒のまろやかさ、生姜の甘い香りが舌の上にじんわりと広がるスープは絶品です!料理研究家の有賀薫さんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。
肉は薄いより厚いほうがいい。大きくて骨付きなら特別感が増して、なおよし。子供の頃にテレビで観ていたアニメ『はじめ人間ギャートルズ』の原始人のように、ワイルドにかぶりつくのが大好きです。骨から旨味がしっかり出るので、具として加えるだけでスープや煮込みが格段においしくなるところも、骨付き肉を偏愛する理由です。
骨付き鶏もも肉 | 350~400g(ぶつ切り) |
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生姜 | 50g(薄切り) |
酒 | 180ml |
胡麻油 | 大さじ2 |
塩 | 適量 |
鍋に胡麻油大さじ1と生姜を入れ、中火で炒める。生姜の端がチリチリとカールして色付いてきたら取り出す。
①の鍋に胡麻油大さじ1を足して中火で熱し、鶏肉を焼く。
鶏肉にこんがり焼き色がついたら生姜を戻し入れ、酒を加える。肉がかぶるくらいの水(約300ml)を加え、鶏肉に火が通るまで12~15分煮る。器に盛り、塩を加えながら食べる。
2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『スープ・レッスン』(プレジデント社)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)、『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)など多数あり。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝