ワタナベマキさんの偏愛食材レシピ
パリパリとシャキシャキの相乗効果!"切り干し大根の春巻き"

パリパリとシャキシャキの相乗効果!"切り干し大根の春巻き"

ワタナベマキさんの偏愛食材は切り干し大根!大根の塩もみを生地で包んで揚げた「台湾式揚げパン」がヒントに。切り干し大根は油と好相性なので、春巻きにぴったり。シャキシャキ食感もおいしさのポイント!料理研究家のワタナベマキさんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。

ピンチのときに助けてくれる食材が日々のごはんを支え、豊かなものにしてくれます

子供の頃から、切り干し大根やなまり節を使った母の手料理が好きでした。祖母のつくる梅干しも私の大好物。大人になった今では、母や祖母の味を受け継ぐべく、昔ながらの食材を積極的に使っています。

一方で、味がワンパターンにならないように、現代の食事や家族の嗜好に合うように、私なりにレシピをアップデートしています。

料理するときは常に家族の健康を考えます。野菜は栄養価の高い旬のものを選ぶようにしていますが、忙しい日やお買い物に行けないときには“助かる野菜”を頼りにしています。

私にとって小松菜や長いもが、まさにそれ。買っておくと安心できる。そんな食材があると日々のごはんづくりがラクになります。

“切り干し大根の春巻き”のつくり方

材料材料 (2~3人分)

切り干し大根40g
干し海老20g
香菜10本
春巻きの皮10枚
生姜2片分(せん切り)
小さじ1/3
A
・ 小麦粉大さじ1
・ 水大さじ1
揚げ油適量
B
・ 塩適量
・ 粗挽き黒胡椒適量

1切り干し大根を戻す

切り干し大根はさっともみ洗いし、かぶるくらいの水に7分浸して戻し、水気をぎゅっと絞る。食べやすい長さに切り、塩をからめてなじませる。

2具材と合わせる

干し海老はさっと洗い、ぬるま湯に20分浸して戻し、軽く水気をきる。粗みじんに切り、①と合わせる。香菜は長さ10cmに切る。

3皮で巻く

春巻きの皮に香菜をのせ、②の切り干し大根と生姜の1/10量をのせて巻く。巻き終わりに混ぜ合わせたAを塗り、留める。これを計10本つくる。

4揚げる

揚げ油を鍋に入れ、③を加えて中火にかける。ときどき返しながら全体がきつね色になるまで揚げる。油をきって器に盛り、Bを混ぜて添える。

完成

教える人

ワタナベマキ 料理研究家

ワタナベマキ 料理研究家

料理研究家。食材や調味料の組み合わせのセンスが抜群で、つくりやすいレシピが人気。自身の食のブランド「wa&_(ワンダー)」で、新しい発想の調味料も提案している。

この記事は四季『dancyu 2023』秋に掲載したものです。

四季dancyu2023夏
四季dancyu2023秋
A4変型判(120頁)
2023年9月13日発売/1,200円(税込)

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。