ワインと日本酒に合うおつまみレシピ
骨まで美味しく食べられる"さんまのコンフィ"

骨まで美味しく食べられる"さんまのコンフィ"

低温の油でじっくりと煮ることで、骨まで食べられるおつまみに。オレンジワインと相性抜群です。「飲み友」の料理研究家、上田淳子さんとしらいのりこさんに秋の晩酌がテーマの自慢のつまみを披露し合ってもらいました。

“さんまのコンフィ”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

さんま4~5尾(正味400g)
A
・ ローリエ1~2枚
・ ローズマリー1枝
・ タイム3~4枝
にんにく1片分(薄切り)
赤唐辛子1本(半分にちぎり、種を取る)
小さじ2
サラダ油100ml
オリーブオイル100ml

1さんまの下ごしらえ

さんまは頭を落として3等分の筒切りにし、内臓を取る。さっと洗って水気を拭き、塩をまぶして15分ほど置く。さっと洗って水気を拭く。

2鍋に素材を入れる

直径約18cmの鍋に、鍋底サイズに丸く切ったオーブンペーパーを1枚敷き込む。Aのハーブの半量をちぎって散らし、さんまを並べる。サラダ油とオリーブオイルを注ぎ(さんまに完全にかぶらない場合はサラダ油を適宜足す)、にんにく、赤唐辛子、残りのAを加える。

3加熱する

中央に穴をあけたオーブンペーパーを落とし蓋にして②にかぶせ、中火にかける。油が熱くなってきたら、ぷくぷくと小さく沸く程度の弱火にし、30~40分加熱する(温度を上げすぎないように注意)。火を止めてそのまま冷ます。

加熱する

4仕上げ

容器にさんまを移し、鍋の中のオイルをかける。

仕上げ
冷蔵で1週間もちます。
完成

教える人

上田淳子 料理研究家

上田淳子 料理研究家

スイスのホテルやフランスのレストランなどで修業した経験を持ち、ワインにも精通。自宅のバックヤードには秘蔵酒がごっそり隠れている。『フランス仕込みのシャルキュトリー』(河出書房新社)などワイン党の心をくすぐる著書多数。

ごはん同盟(しらいのりこ) 料理研究家

ごはん同盟(しらいのりこ) 料理研究家

調理担当のしらいのりこと企画・酒担当のシライジュンイチ夫婦による、炊飯系フードユニット。ご飯も日本酒も米が原料。どちらも等しく愛している。近著に『ごきげんな晩酌 家飲みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と渓谷社)。

この記事は四季dancyu 2023 秋に掲載したものです。

四季dancyu2023夏
四季dancyu2023秋
A4変型判(120頁)
2023年9月13日発売/1,200円(税込)

文:佐々木香織 写真:伊藤徹也

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。