家どんぶりのおいしい基本
味の染みた豚肉が魅力の"魯肉飯"

味の染みた豚肉が魅力の"魯肉飯"

濃いめのたれがからみ、食べごたえはガッツリ、まさに重量級です。加えてゆで卵が満足感の後押し。八角のエキゾチックな香りに誘われて、箸が止まりません。簡単、おいしい、栄養たっぷりのどんぶりレシピを料理研究家の田口成子さんに教えてもらいました。

“魯肉飯”のつくり方

材料材料 (2人分)

豚肩ロース肉400g(塊*)
干し椎茸2個(水でもどす)
長ねぎ1本(100g)
2個
にんにく1片
赤唐辛子1本(種を取る)
八角1個
サラダ油小さじ1
★ 煮汁
・ 水3カップ
・ 醤油大さじ2と1/2
・ 酒大さじ2と1/2
・ 砂糖大さじ1
・ オイスターソース小さじ1
温かいご飯2人分

*豚バラ肉の塊でもよい。いずれにしても脂身がある程度あるほうが美味。

1豚肉を常温に戻す

豚肉は常温に20分以上おいておく。

豚肉を常温に戻す
常温にもどすと火の通りがよくなり、肉がやわらかく煮上がります。

2カットする

豚肉を一口大に切る。まず肉の繊維に沿って厚さ1.5cmにスライスし、同じく繊維に沿って幅3cmの棒状に切って、3cm角に切る。

カットする

3野菜類をカットする

もどした干し椎茸は石突きを切り落とし、2~4等分に切る。長ねぎは長さ1cmに切る。にんにくは皮をむく。

野菜類をカットする

4卵をゆでる

卵は沸騰させた湯に入れ、8分ゆでる。水にとり、殻をむく。

卵をゆでる
水からよりも沸騰させた湯に入れてゆでるほうが、殻をむきやすくなります。

5豚肉を焼く

フライパンにサラダ油を熱し、豚肉の表面を強火で焼きつける。

豚肉を焼く
表面を焼きつけて、香ばしさを出します。

6煮る

鍋に肉と干し椎茸、煮汁の水と酒、丸ごとのにんにく、赤唐辛子、八角を加え、中火でひと煮立ちさせてアクを取る。

煮る

7調味料を加える

煮汁の醤油、砂糖、オイスターソースを加え、蓋を少しずらしてかけ、弱火で30分ほど煮る。

調味料を加える
水とくさみ消しの酒、スパイスを先に入れ、アクを取ってからほかの調味料を加えると、味がぼやけません。

8ゆで卵を加える

ゆで卵を加え、ひと煮する。

ゆで卵を加える

9卵を漬ける

卵を容器に取り出し、煮汁1/4カップを加えて漬ける。

卵を漬ける
ゆで卵はそのまま煮るとかたくなるので、取り出してたっぷりの煮汁に漬けます。

10仕上げ

長ねぎを加え、蓋をせずに汁気が少なくなるまで煮る。器にご飯を盛り、豚肉の煮込みをのせ、ゆで卵を半分に切って添える。好みで卵に漬け汁をかける。

仕上げ
完成

教える人

田口成子 料理研究家

田口成子 料理研究家

料理学校講師から料理研究家として独立し、懐石料理店で日本料理、イタリアでマンマの味、インド婦人の下でカレー料理など、各国の料理を精力的に学ぶ。その好奇心はとどまるところを知らず、家庭菜園を10年間行なって野菜を研究するほか、魚への興味が高じて『おさかなマイスター』を取得。現在は、食育にも取り組んでいる。

この記事は『技あり!dancyuどんぶり』に掲載したものです。

技あり!dancyuどんぶり
技あり!dancyuどんぶり
A4変型判(88頁)
2019年10月29日発売/880円(税込)

文:遠田敬子 写真:白根正治