須永辰緒のMUSIC&RAMEN
「味変」の可能性を探る"なんちゃって味噌らぁ麺"|須永辰緒のMUSIC&RAMEN⑨

「味変」の可能性を探る"なんちゃって味噌らぁ麺"|須永辰緒のMUSIC&RAMEN⑨

自他ともに認めるラーメンマニアかつ、レコード番長の異名を持つ人気DJ須永辰緒さんが、ラーメンレシピとともに、そこに込めたテーマや思いをもとに組んだ音楽のプレイリストをご紹介する連載「須永辰緒のMUSIC&RAMEN」。第九回は七回目と八回目で紹介した牡蠣だしスープをベースにして、“味変”を試みた遊び心満載のラーメンです。そんな一杯に添えるのは、ラーメン愛に溢れた楽曲です。

「“味変”を考える。塩が味噌に?」

料理というものは、良質な食材を正しく調理すれば美味しいものが作れます。懐石料理などの、厳格に、そして緻密に作られた美味しさは、その最たるものと言えます。
しかし一方でラーメンの美味しさには、正解は無いと思っています。

7杯目、8杯目で作った牡蠣で旨味を補強したスープですが、このスープをベースに劇的な味変を考えました。中央の大葉に載せたのは「味噌玉」ですが、薄めに調整した塩ラーメンにこの味噌玉を徐々に溶かすことで味噌ラーメンに変身させてしまおうかと。
たまたま知人に自家製の美味しい味噌を頂いたので、せっかく牡蠣もあるし石狩鍋のようなラーメンにできないかな?と着想したものです。臨機応変!
そう考えるとやはりラーメン作りって自由で楽しいですよね。

そんな楽しいラーメンに寄り添うのはラーメンをテーマにした曲です。「新宿地下ラーメン」という週替わり(不定期)で全国からラーメンが出店する店舗が小田急デパートにありますが、そこで耳にした『ラーメンウォーアイニー』という曲を始めラーメン愛に溢れた応援歌を集めてみました。

※プレイリストの再生にはSpotifyのアカウントが必要です。

“なんちゃって味噌らぁ麺”のつくり方

材料材料 (1人分)

中華麺140g
基本のスープ350cc(鶏だしと魚介だしを合わせたもの※)
生牡蠣300g
六助の塩小さじ1/2杯
★ 味噌玉(直径4センチほど)
・ 味噌適量
・ 魚粉適量
・ 出汁粉適量
白絞油100cc
にんにく一片(みじん切り)
★ トッピング
・ 穂先メンマ適宜
・ 白髪ねぎ適宜
・ 大葉適宜

※だしのつくり方は「鶏塩そば」のレシピを参照。

1生牡蠣を煮る

牡蠣を鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れる。火にかけて、沸騰寸前になったら弱火にして、10分ほど煮る。

2香味油をつくる

白絞油でみじん切りしたにんにくを揚げる。香りが移ったら焦げる前に火を落としザルで濾す。

香味油をつくる

3味噌玉をつくる

味噌玉の材料を混ぜて球状に丸める。

味噌玉をつくる
味噌玉をつくる

4麺をゆでる

麺を表示通りの時間でゆでる。

麺をゆでる
麺提供:MENSHO

5スープを丼に注ぐ

鍋に基本のスープと①の煮汁を100ccを入れ、加熱する。丼に塩を入れ、スープが温まったら丼に加える。その後、②も適量加える。

スープを丼に注ぐ

6麺を入れる

④がゆであがったら器に麺を入れる。

麺を入れる

7仕上げ

トッピングをのせて、①で煮た牡蠣も加えれば完成。

仕上げ
完成

文:須永辰緒 写真:竹之内祐幸

須永 辰緒

須永 辰緒 (Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー)

Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJプレイでは国内47都道府県を全て踏破。また各国大使館と連動して北欧諸国=日本の音楽交流に尽力、世界各国での海外公演は多数。ジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』は20作以上を継続中。国内外の多数のリミックスワークに加えソロ・ユニット"Sunaga t experience"としてアルバムは6作を発表。