帆立から出るやさしい味わいのだしを、たっぷりと含んだご飯はたまらない美味しさです。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
材料もつくり方も、拍子抜けするほどシンプルでしょ。でも、これがまた、おかわり必至の炊き込みご飯なの。帆立の貝柱は具であり、だしにもなります。アスパラはみずみずしさを楽しみたいので、炊き上がってから蒸らします。
バターは隠し味ね。バターの風味が強いと、帆立やアスパラのおいしさが負けてしまうので、味がわからないくらいの分量でちょうどいいの。
帆立貝柱 | 80g(刺し身) |
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グリーンアスパラガス | 5本(中) |
米 | 2合 |
うす口醤油 | 大さじ2 |
バター | 小さじ1 |
帆立は1.5cm角に切る。アスパラは根元の固いところを切り落とし、長さ2cmに切る(太ければ縦半分に切る)。
米を研いで普通に水加減をし、醤油を加え、帆立、バターをのせて炊く。
炊き上がったら釜にアスパラを加え蓋をして、10分ほど蒸らす。よく混ぜて器に盛る。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈