だしをたっぷり吸うまでクタクタに煮たいんげんは、その甘味が際立ち手が止まらない美味しさです。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
いんげんのための煮物。と断言してもいいくらい、くたくたに煮たいんげんの飽きのこないおいしさが、この料理の真骨頂。いんげんのやさしい甘味を引き出すため、だしとうす口醤油だけで煮るのがポイントです。
がんもどきは、いんげんの引き立て役。油分が煮汁にコクを補ってくれます。噛みしめたときにだしがジュワッとしみ出るアノ気持ちよさも、がんもどきならではの特技よね。
がんもどき | 2枚(大) |
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さやいんげん | 100g |
だし | 3カップ |
うす口醤油 | 大さじ2 |
生姜 | 1/2片分(せん切り) |
いんげんは生り口(ヘタ)を切る。
鍋にだし、がんもどき、いんげん、うす口醤油、生姜を入れ、強火で煮立てる。
煮立ったら落とし蓋をし、ことこと煮立つくらいの火加減で20分ほど煮る。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈