荻野恭子さんの手づくり調味料レシピ
自家製ソースで味わい深まる"ハヤシライス"

自家製ソースで味わい深まる"ハヤシライス"

時間がかかりそうなイメージのあるハヤシライスも、自家製ソースを使えばあればあっという間につくれちゃいます!料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

“ハヤシライス”のつくり方

しっかりと炒めた牛肉と玉ねぎに赤ワインのコクや酸味、ソースの旨味が重なり合い、簡単ながら驚くほど深い味わいに。
レシピではウスターソースですが、お好みで中濃ソースを使っても。

材料材料 (2人分)

牛肉250g(切り落とし)
玉ねぎ1/2個
トマト1個(小)
マッシュルーム4個
オリーブオイル大さじ1
バター大さじ1
小麦粉大さじ1
A
・ ウスターソース1/4カップ
・ 赤ワイン1/4カップ
・ 水1カップ
適量
胡椒適量
ご飯適量
パセリ適量(みじん切り)

1下ごしらえ

牛肉は大きければ一口大に切り、塩、胡椒各少々をふる。玉ねぎ、マッシュルームは薄切り、トマトは角切りにする。

2炒める

フライパンにオリーブオイルとバターを入れて中火で熱し、牛肉を加える。少し赤みが残る程度まで炒めたら、肉を端に寄せ、あいたところで玉ねぎを炒める。玉ねぎに軽く火が通ったらトマトとマッシュルームを加え、さらに炒める。

炒める

3ソースを加える

全体がしっかりと炒まったら小麦粉をふり入れ、粉気がなくなるまで炒めたら、Aを加えてとろみがつくまで軽く煮る。味をみて塩、胡椒で調える。

ソースを加える

4仕上げ

ご飯にパセリを混ぜて器に盛り、③をかける。

完成

教える人

料理研究家 荻野恭子

料理研究家 荻野恭子

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。

四季dancyu 2022冬
四季dancyu 2022冬
いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型 判( 120 頁)
ISBN: 9784833481748
2022年12月13日発売 / 1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。