素朴なアメリカ家庭菓子
香ばしい生地とアニスの風味が絶妙な"メキシカンウエディングケーキ"

香ばしい生地とアニスの風味が絶妙な"メキシカンウエディングケーキ"

ケーキという名のクッキーで、アメリカではウエディングやクリスマスなど、お祝いのときに食べるクッキーです。菓子文化研究家の原亜樹子さんにアメリカで覚えた普段着の焼き菓子を教えてもらいます。

“メキシカンウエディングケーキ”のつくり方

ナッツ入りのシナモン風味のショートブレッド生地を三日月形にして焼き上げ、アニスシード入りの粉糖をまぶして仕上げます。
香ばしい生地とアニス風味の粉糖の組み合わせが絶妙。
丸く形づくればスノーボールになります。

材料材料 (22個分)

薄力粉60g
アーモンド30g(ローストしたもの。皮付き)
バター45g(食塩不使用)
シナモンパウダーひとつまみ
バニラオイル数滴
粉糖15g
★ 仕上げ用
・ 粉糖適量(すりつぶす)
・ アニスシード適量(すりつぶす)

1下準備

バターは室温に戻す。アーモンドはポリ袋に入れて麺棒でたたき、粉々にする。完全に粉末状にならなくてよい。天板にオーブンペーパーを敷く。オーブンを170℃に予熱する。

2バターと粉糖を混ぜる

ボウルにバターを入れて泡立て器ですり混ぜ、粉糖を加えて混ぜ、バニラオイルを加えて混ぜる。

バターと粉糖を混ぜる

3粉類を加える

薄力粉とシナモンパウダーを合わせて②にふるい入れ、アーモンドを加え、ゴムベラで練らないように混ぜてひとまとめにする。

粉類を加える

4休ませる

ラップに包んで平らにし、冷蔵庫で30分ほど休ませる。

休ませる

5焼く

22等分してそれぞれ丸め、三日月形に整えて天板にのせる。170℃のオーブンで5分、160℃に下げてさらに10~12分、薄い焼き色がつくまで焼く。

焼く

6仕上げ

粉糖にアニスシードを合わせてバットに広げ、冷めた⑤にたっぷりまぶす。

仕上げ
完成

教える人

原 亜樹子 菓子文化研究家

原 亜樹子 菓子文化研究家

米国高校へ留学・卒業後、東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。『アメリカ郷土菓子』(パルコ出版)、『シートケーキとレイヤーケーキ』(東京書籍)ほか、アメリカの食に関する著書多数。

四季dancyu 2022秋
四季dancyu 2022秋
いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833481502
2022年9月12日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 写真:木村拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。