生地には卵も使わず、かぼちゃの甘味だけでつくる、軽やかなビスコッティです。パンプキンパイのスパイスで香りをつけた、アメリカンビスコッティの定番です。菓子文化研究家の原亜樹子さんにアメリカで覚えた普段着の焼き菓子を教えてもらいます。
冷めるとパリッとして軽い食感。
かぼちゃは冷凍かぼちゃを使ってもOK。
かぼちゃ | 正味80g |
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クルミ | 50g |
薄力粉 | 100g |
シナモンパウダー | 小さじ1/2 |
太白胡麻油 | 30g |
バニラオイル | 数滴 |
オールスパイス | 小さじ1/4 |
ベーキングパウダー | 小さじ1/3 |
塩 | ひとつまみ |
きび砂糖 | 40g |
かぼちゃは種とワタ、皮を除き、一口大に切り、ラップをふんわりかけて電子レンジ(600W)で1分30秒~2分加熱し、柔らかくする。クルミは160℃のオーブンで10分ほどロースト、またはフライパンでから煎りし、粗く刻む。天板にオーブンペーパーを敷く。オーブンを170℃に予熱する。
ボウルにかぼちゃを入れてつぶし、胡麻油を加えて泡立て器ですり混ぜ、バニラオイルを加えて混ぜる。
薄力粉、シナモンパウダー、オールスパイス、ベーキングパウダー、塩を合わせてふるい入れ、きび砂糖を加え、カードで切り混ぜる。
粉気がなくなる直前にクルミを加え、粉気がなくなる程度に混ぜ、ひとまとめにする。パサつくようなら水数滴を加える。
天板にのせ、手に少量の水をつけながら12×12㎝の平行四辺形に整える。
170℃のオーブンで25分焼き、一度取り出し網にのせ、粗熱が取れたら斜め幅8mmに切る。オーブンは150℃に下げておく。
断面を上にして再び天板に並べ、150℃のオーブンで30分ほど焼く。途中で裏返すと両面香ばしく焼き上がる。天板にのせたまま冷ます。
米国高校へ留学・卒業後、東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。『アメリカ郷土菓子』(パルコ出版)、『シートケーキとレイヤーケーキ』(東京書籍)ほか、アメリカの食に関する著書多数。
文:松原京子 写真:木村拓