素朴なアメリカ家庭菓子
果実の甘味を堪能する"バナナと黄桃のコブラー"

果実の甘味を堪能する"バナナと黄桃のコブラー"

コブラーは、生地を果物の上にのせてオーブンで焼いた、サクサク食感のお菓子です。日本ではあまり馴染みはありませんが、実は手軽につくれる家庭的なアメリカ菓子の代表!フルーツにビスケット生地をのせて焼き上げ、熱いうちに器に取り分けてバニラアイスをのせて頬張るのが最高です。菓子文化研究家の原亜樹子さんにアメリカで覚えた普段着のおやつを教えてもらいます。

“バナナと黄桃のコブラー”のつくり方

生地に竹串などを刺してみて、生の生地がつかなければ焼き上がり。バナナ&ブルーベリー、ベリー類、りんごでつくっても。

材料材料 (13×21×高さ5.5cmの耐熱容器1台分)

バナナ中3本
黄桃300g(缶詰)
黄桃の缶汁70ml
★ 生地
・ 薄力粉100g
・ ベーキングパウダー小さじ1
・ グラニュー糖大さじ1
・ 塩ひとつまみ
・ バター50g(食塩不使用)
・ 牛乳70ml
コーンスターチ小さじ2
バター15g(食塩不使用)
ナツメグひとつまみ
バニラオイル数滴
レモン汁小さじ2
グラニュー糖小さじ2
シナモンパウダー小さじ1/2

1下準備

コーンスターチは水小さじ2で溶く。バターはすべて5mm角に切り、使うまで冷蔵庫に入れておく。牛乳は使うまで冷蔵庫に入れておく。耐熱容器の内側にバター(分量外)を塗る。オーブンを190℃に予熱する。

2果物をカットする

バナナは皮をむいて一口大に切る。黄桃は汁気をきって4等分に切る。

果物をカットする

3鍋に具材を入れる

鍋に黄桃の缶汁、ナツメグ、バニラオイル、レモン汁、水溶きコーンスターチを入れて混ぜ、②を加えて中火にかけ、混ぜながら味をからめる。

鍋に具材を入れる

4耐熱容器に入れる

とろみがついたら火からおろし、耐熱容器に入れて表面をならし、バターを散らす。

耐熱容器に入れる

5生地をつくる

薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖、塩を合わせてボウルにふるい入れ、バターを加え、手でこすり合わせながらサラサラにする。

生地をつくる

6牛乳を加える

牛乳を加えてカードやフォークでざっくりと混ぜる。

牛乳を加える

7生地をまとめる

粉気がなくなってひとまとまりになったらOK。これでホロホロッ、サクッとした食感の生地になる。

生地をまとめる

8生地を果物の上にのせる

スプーン2本を使って適量ずつ④の上にのせる。薄く広げながら全体にのせる。

生地を果物の上にのせる

9オーブンで焼く

グラニュー糖とシナモンパウダーを合わせ、表面にたっぷりとふりかける。190℃のオーブンで40~45分、香ばしい焼き色がつくまで焼く。

オーブンで焼く
完成

教える人

原 亜樹子 菓子文化研究家

原 亜樹子 菓子文化研究家

米国高校へ留学・卒業後、東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。『アメリカ郷土菓子』(パルコ出版)、『シートケーキとレイヤーケーキ』(東京書籍)ほか、アメリカの食に関する著書多数。

四季dancyu 2022秋
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いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833481502
2022年9月12日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 写真:木村拓