醤油のおいしさを実感する基本レシピ
磯の香りが心地いい"海苔醤油茶碗蒸し"

磯の香りが心地いい"海苔醤油茶碗蒸し"

具なしの茶碗蒸しに海苔醤油をかけて出来上がり。シンプルなごちそうです。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“海苔醤油茶碗蒸し”のつくり方

材料材料 (3~4人分)

2個
だし汁1と1/2カップ
少々
海苔醤油大さじ2
わさび少々(すりおろし)
★ 海苔醤油
・ 焼き海苔2枚
・ 醤油1/3カップ

1海苔醤油をつくる

海苔は手で大きく切り、乾燥したビニール袋に入れて細かくもむ。ボウルに海苔、醤油を入れてしっとりするまで混ぜ、保存瓶に入れる。

2だしに塩を加える

だし汁に塩を入れて混ぜ、塩を溶かす。

3卵をこす

ボウルに卵をほぐし、②を加えて混ぜ、万能こし器でこす。

4気泡をつぶす

耐熱の器に③の卵液を注ぎ入れ、浮いている泡はスプーンで取り除く。

5蒸す

フライパンに深さの半分まで水を入れて煮立て、④の器を間隔をあけて入れ、蓋とフライパンの間に菜箸を挟み、弱めの中火で3分、弱火にして12~15分蒸す。海苔醤油をかけ、わさびを添える。

蒸す
蒸し器やせいろがなくてもフライパンと蓋があれば茶碗蒸しがつくれます。深さの半分くらいまで水を入れ、煮立って湯気が上がったところに直に卵液の入った器を入れます。結露して水滴が落ちないように、蓋とフライパンの間に菜箸を挟むことを忘れずに。
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478519
2020年2月29日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。