これからの時期に嬉しい、海老の旨味が溶け込んだ温かい汁物です。優しく滋味深い味わいに、体がほっとする一品です。秋に旬を迎える食材を巧みに使いながら食べごたえのある主菜を料理家の堤 人美さんに教えてもらいました。
煮汁の材料と片栗粉を先に混ぜ合わせておけば、水溶き片栗粉をつくる手間が省けます。
豆腐はスプーンですくい入れると、味がよくからみ、表情も豊かになります。
絹ごし豆腐 | 1丁 |
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海老 | 8尾(150g)(無頭、ブラックタイガーなど) |
塩 | 少々 |
片栗粉 | 少々 |
きくらげ | 2g(乾燥) |
★ 煮汁 | |
・ だし | 2カップ |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ みりん | 小さじ1 |
・ うす口醤油 | 大さじ1/2 |
・ 片栗粉 | 大さじ1 |
生姜 | 1/2片分(すりおろす) |
海老は殻と背ワタを取り除き、塩と片栗粉をまぶしてから水で洗い、水気をよく拭いて粗くたたく。きくらげはぬるま湯で戻し、石突きを取って一口大に切る。
煮汁の材料を鍋に入れて煮立て、中火にして海老ときくらげを加え、さっと煮る。
水気を拭いた豆腐をスプーンで大きくすくって加え、1~2分煮る。煮汁がとろりとしたら器に盛り、生姜を盛る。
料理家。京都府出身。身近な素材を使い、つくり方がシンプル、そして毎日食べても食べ飽きない料理を数多く提案。書籍や雑誌でレシピを紹介するほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など多岐にわたって活躍中。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022秋』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:竹内章雄