堤人美さんの秋を感じる主菜レシピ
ほっと癒される滋味"豆腐と海老の生姜とろみ煮"

ほっと癒される滋味"豆腐と海老の生姜とろみ煮"

これからの時期に嬉しい、海老の旨味が溶け込んだ温かい汁物です。優しく滋味深い味わいに、体がほっとする一品です。秋に旬を迎える食材を巧みに使いながら食べごたえのある主菜を料理家の堤 人美さんに教えてもらいました。

“豆腐と海老の生姜とろみ煮”のつくり方

煮汁の材料と片栗粉を先に混ぜ合わせておけば、水溶き片栗粉をつくる手間が省けます。
豆腐はスプーンですくい入れると、味がよくからみ、表情も豊かになります。

材料材料 (2人分)

絹ごし豆腐1丁
海老8尾(150g)(無頭、ブラックタイガーなど)
少々
片栗粉少々
きくらげ2g(乾燥)
★ 煮汁
・ だし2カップ
・ 酒大さじ2
・ みりん小さじ1
・ うす口醤油大さじ1/2
・ 片栗粉大さじ1
生姜1/2片分(すりおろす)

1下ごしらえ

海老は殻と背ワタを取り除き、塩と片栗粉をまぶしてから水で洗い、水気をよく拭いて粗くたたく。きくらげはぬるま湯で戻し、石突きを取って一口大に切る。

下ごしらえ

2煮る

煮汁の材料を鍋に入れて煮立て、中火にして海老ときくらげを加え、さっと煮る。

煮る

3仕上げ

水気を拭いた豆腐をスプーンで大きくすくって加え、1~2分煮る。煮汁がとろりとしたら器に盛り、生姜を盛る。

仕上げ
完成

教える人

堤 人美 料理家

堤 人美 料理家

料理家。京都府出身。身近な素材を使い、つくり方がシンプル、そして毎日食べても食べ飽きない料理を数多く提案。書籍や雑誌でレシピを紹介するほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など多岐にわたって活躍中。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2022秋』に掲載したものです。

四季dancyu 2022秋
四季dancyu 2022秋
いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833481502
2022年9月12日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。