
下ごしらえをした魚介を、酢とグレープフルーツの果汁で爽やかにまとめた一皿です。料理の味を深める酢を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
海老、イカ、アサリを白ワインと香味野菜やハーブなどで蒸し煮にしてからマリネ。おなじみの料理がさらにおいしくつくれます。
グレープフルーツで柑橘の香りをプラス。
| 海老 | 6尾(有頭) |
|---|---|
| ヤリイカ | 2はい |
| アサリ | 200g(殻つき) |
| 砂抜き用の塩 | 適量 |
| ★ 魚介の下ゆで用 | |
| ・ 水 | 3カップ |
| ・ 白ワイン | 1/3カップ |
| ・ 香味野菜 | 適量(玉ねぎ、セロリ、パセリの軸) |
| ・ タイム | 少々 |
| ・ ローリエ | 1枚 |
| ・ 塩 | 少々 |
| ★ マリネ液 | (混ぜ合わせる) |
| ・ 酢 | 大さじ4~6 |
| ・ オリーブオイル | 1/2カップ |
| ・ 塩 | 小さじ2/3 |
| ・ 胡椒 | 少々 |
| グレープフルーツ | 1個 |
| きゅうり | 1本 |
| 玉ねぎ | 1/4個分(みじん切り) |
| パセリ | 大さじ2(みじん切り) |
アサリは海水程度の塩水に浸して、砂抜きして水でもみ洗いして水気をきる。海老は背ワタを取る。ヤリイカは足をワタごと抜いて軟骨を取り、足とワタを切り離す。鍋に下ゆで用の材料とともに入れて中火にかけ、煮立ってきたらひと混ぜする。蓋をして3~4分、アサリの殻が開くまで蒸し煮にし、そのままおいて粗熱を取って魚介を取り出す。

海老は殻をむく。イカは胴を幅3~4cmに切る。


大きめのボウルに魚介を入れてマリネ液を入れ、全体を混ぜて冷ます。

グレープフルーツは皮をむき、薄皮、種を取る。きゅうりは輪切りにする。ともに③に入れ、玉ねぎ、パセリも加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やして器に盛る。



身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ す」に掲載したものです。

文:中村裕子 写真:野口健志