昆布の旨味と酢をしっかりとしみ込ませることで、アジの持つ芳醇な味わいがより一層強まります。料理の味を深める酢を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
アジは塩で軽くしめて余分な水分を抜いてから、酢でしめるのがポイント。
昆布を加えて旨味を含ませて。酢飯と合わせてアジ寿司にするのもおすすめです。
アジ | 3尾分(刺身用、三枚おろし) |
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塩 | 約大さじ2 |
酢 | 1/2カップ |
昆布 | 3cm四方 |
★ 薬味 | |
・ みょうが | 2個 |
・ 青じそ | 5枚 |
・ 新生姜 | 小1片 |
ザルにアジを並べて両面に塩をふり、冷蔵庫で30分ほどおく。
アジをさっと洗って水気を拭き、バットに並べて酢を注ぐ。昆布を加え、途中上下を返して、冷蔵庫で30分ほどおく。
アジの水気を拭き、皮を頭から尾に向かって引くようにしてはがし、幅1cmの斜め切りにして器に盛る。
薬味を準備する。みょうがは縦半分に切ってから薄切りにする。青じそは縦半分に切って重ね、せん切りにする。生姜はせん切りにする。薬味を混ぜ合わせてアジにのせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ す」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:野口健志