トルコの家庭料理
サクッと食感のトルコの揚げ餃子"チィ ビョレイ"

サクッと食感のトルコの揚げ餃子"チィ ビョレイ"

手づくりの生地でつくる揚げ餃子はおいしさもひとしおです。驚くほど多彩な味わいを持っているトルコ料理をユーラシア大陸の料理の研究をライフワークとする荻野恭子さんに教えて貰いました。

“チィ ビョレイ”のつくり方

サクサクと軽く歯切れのよい生地に、あともうひとつ、と手が伸びてしまいます。フィリングには白チーズなどを入れてもおいしい。食事というよりは軽食の位置付け。家庭でもよくつくりますが、屋台やドライブインの定番スナックでもあります。

材料材料 (10個分)

基本の生地半量
打ち粉適量(強力粉)
●フィリング
・ 牛挽き肉150g
・ 玉ねぎ1/4個分(みじん切り)
・ チリペッパー少々
・ 塩小さじ1/2
・ イタリアンパセリ大さじ1(粗みじん)
揚げ油適量

1下ごしらえ

フィリングの材料をすべて混ぜ合わせる。練らなくてもよい。

2生地を切る

基本の生地を棒状にのばし、10等分に切る。

生地を切る
棒状にした生地を包丁で10等分に。

3生地をのばす

まな板に打ち粉をしながら、切り分けた生地を麺棒で直径14~15cmに丸くのばす。

4フィリングを包む

のばした生地それぞれに準備しておいたフィリングをのせ、半月状に折って閉じる。中の空気を抜くように上から手で押さえて平らにし、生地の縁をフォークで押さえてしっかりと閉じる。

フィリングを包む
くっつきやすい断面に適宜打ち粉をしながら丸くのばす。のばした生地の手前にたねを広げるように置いて、半分にたたむ。
全体を手で押さえて平らにしてから、フォークで縁をしっかりと閉じる。

5揚げる

フライパンに油を深さ2cmほど入れて中温に熱し、4を入れる。ときどきひっくり返しながら、色よく揚げて油をきる。

完成

教える人

荻野恭子

荻野恭子

おぎの・きょうこ●料理研究家。栄養士。世界65カ国以上を訪れて家庭料理を学び、食文化を研究している。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰。『家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社)、『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)など著書多数。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。