トルコの家庭料理
クルミの食感と香ばしい風味が魅力の練り菓子"ウン ヘルヴァス"

クルミの食感と香ばしい風味が魅力の練り菓子"ウン ヘルヴァス"

クッキーの原型になったとも言われるお菓子です。オーブンを使わないので、手軽につくれます。驚くほど多彩な味わいを持っているトルコ料理をユーラシア大陸の料理の研究をライフワークとする荻野恭子さんに教えて貰いました。

“ウン ヘルヴァス”のつくり方

小麦粉とバターを濃いきつね色になるまで丁寧に炒めることで、なんとも香ばしい風味に仕上がります。クルミの食感もアクセントに。

材料材料 (つくりやすい分量)

小麦粉200g
バター150g
砂糖150g
牛乳200ml
クルミ50g(から煎りする)

1小麦粉を炒める

フライパンにバターを入れて弱火にかける。溶けたら小麦粉を加えて混ぜ、濃いきつね色になるまでしっかりと炒める。

2練る

砂糖と牛乳を加えて混ぜ、さらに5分ほど練りながら加熱したら、蓋をして2~3分蒸らす。

練る
生地がベタつかずひとまとまりになるまでしっかりと練ったあと、数分蒸らすことで全体がなじみ、しっとり仕上がる。

3仕上げ

2をバットに移し、ヘラなどで平らにならすように敷き詰めたら、表面にラップを張ってさらになめらかになるようにならす。表面にクルミを埋め込み、適当な大きさに切る。常温で1週間程度、保存が可能。

完成

教える人

荻野恭子

荻野恭子

おぎの・きょうこ●料理研究家。栄養士。世界65カ国以上を訪れて家庭料理を学び、食文化を研究している。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰。『家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社)、『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)など著書多数。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。